前回のワークショップに引き続き、第4回目となる今回の内容はNSCOP(国家エイズ性感染症対策プログラム)に所属しているJICA専門家から直接、国のHIV/AIDS対策に関わる方針と展望などを聞くことができた。
この専門家さんから話を聞くのは、赴任以来4回目。
1年前のケニア到着時に聞いた概要と内容はほとんど同じなのだろうけど、1年前と今回とでは自身の理解度と捉え方は明らかに違う。
何よりも、自分達と同じ公衆衛生・感染症の分野でケニア最上部の立場の人が期待する「将来のケニアの姿」「今後のケニアの展望」を聞いて、
「末端にいる私たちボランティアは、そのために一体何が出来るんだろう。」
「その立場から私たちに望むことがあるならば、何でも言ってください。」
という気持ちになった。
それぞれの任地で、自分の感性に任せ多岐にわたる活動をしているけれども、
「9割の人が思い通りにならない状況に直面する」と言われていた通りの毎日の中で、
ならばせめて、
「何か形に残るもの。この国の役に立つこと。を残したい。」
という想いがますます強くなっている。
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2日目の本日は同じエイズ対策同士での活動報告会。
自分の活動内容を発表した。
再来週には、JICA事務所主催の中間活動発表会も予定されている。
事務所への報告以上に、自分自身へのフィードバックの意味合いが大きい報告会への準備作業。
自分の掲げた目標と、
実際の成果とのギャップが大きくのしかかる。
実際の成果とのギャップが大きくのしかかる。
最後、JICAエイズ対策担当調整員が全体に向けて話してくれたこと。
「あなたが去った後に、次に残る。後に残る。そういった活動のみが成功ではない。
マンパワーでいい。
あなたがいたことで、“患者の待ち時間が減った”“患者の治療率が増えた”
それだけでも十分意味があるんだってことを、是非、忘れないでいてください。」
自身の協力隊時代の経験からも、私たちが置かれている状況を感じとってくれる。
厳しいけれど、とってもあたたかいのだ。
任期残り10ヶ月の私たち同期隊員の発表に続き、同じエイズ対策隊員の任期残り4ヶ月、7ヶ月の先輩たちの活動報告が続く。
どの先輩も、報告というより自分の失敗談を含めた後輩へのアドバイスに突起した内容。
自分と似たような困難な状況の中で、試行錯誤で立ち向かってきた先輩たちの経験談は何よりも参考になる。
あきらめないためのヒントをくれる。
王道のない「エイズ対策活動」の難しさとおもしろさを改めて感じた勉強会だった。
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❤❤❤
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