2011年6月17日金曜日

アフリカンチャイルドデー。

本日はアフリカンチャイルドデーのイベントがあった。

昨日作った布ナプキンの説明用紙と、
配布用のプリントと、サンプルを持って家を出発。

9時半開始と聞いていたので10時半にいったら、
やはりまだ準備中だった。

まだ、読みがあまいようだ。

そして、衝撃の事実が待っていた。

「今日は布ナプキンの配布はなしになったのよ。」

と、朝一番におばちゃんがいったのだ。

「なんやて~~!?」

どうやら昨日会議があり、その中で決定したらしい。
しかも、
今日のイベントにはエスタは公務で来られないとのこと。


しかし、今日のイベントの様子を見て納得した。

今日のイベントはナイバシャ内の各学校から選抜された
約700人ほどの生徒たちが多くの来賓の前で、
歌や踊りや詩を披露するというものだった。
そう、そこには「あなたパンツちゃんとはいてるの?」
なんてことは、間違っても聞いちゃいけないような
お嬢たちが大勢集まってきていたのだった。

結局このイベントに向けて作られた
200枚を超す布ナプキンは今回は活動紹介だけして、
日を改めて布ナプキン&どすこい大相撲ナプキンを
本当に必要とする村の子供たちに届けることが決まったらしい。

これには、私も同感だった。


が、
本日集まったこの女子たちには政府から
使い捨てナプキンとパンツの親切パッケージセット
なるものが贈られるようで・・・・

この子達に  
あげる必要なくね!?
せめてパンツだけでも
村の子供にまわしたって~

と、コンマ2秒後には思ったが、何とか自分の中で収めた。

政府や援助団体や学校のゴチャゴチャした関係の中で、そうなっているのだろう。

貧しいこと、病気であること、HIVであること、瀕死の状態にあることは

援助してもらえる十分条件ではない。

援助や支援を受けるためには能力、コネクション、環境など色んな条件が必要になってくるのだ。

さて、本日のイベントで各学校から披露された芸は多くの練習を積んできたのが伺えて、
どれも本当に素晴らしいものだった。

このままでステージを一周
マーベラス!

ケニア式は最初から
立ったまま組み立てます。
しゃがむことがない。
土台がえらいことになってる


みんなでお歌の披露
ケニア人にとっても
マサイのダンスは伝統的パフォーマンス




来賓テントに向かってのクライマックス!
子供たちの発表を見つめる来賓の方々。
中央に座っている女性は、なにやらとても険しい表情。
と思ったら、あ、、これ私のカウンターパートでした。

こういった公務で事務所にいないことが多い彼女。
保健省からのレターを読んでいるところ。
この後、即帰っていった。
















さて、実はここからが今日一番の衝撃である。

合計15チームほどのパフォーマンスが行われた中で終盤に呼ばれたチーム。

「さて~、お次はナイバシャボーイズ!! 
 ストリートチルドレンのみんなだ~~!!」

って明るいMCに続き、本当に出てきたし。

確かに普段町で見かける顔が勢ぞろいしてる。

あんたらこんなとこで何やってんの!?
って、普段もよく感じてるけど・・・。
この赤いタンクトップの兄ちゃんが
ほとんど1人で話して歌ってます
彼らは本日集合して初めて打ち合わせた風の出し物(主に入退場)をして
最後に「今日は招待してくれてありがとう!」と
来賓に向かってこの赤い兄ちゃんがお礼を述べていたのが印象的だった。

観客が割りとよく笑っていたのは、彼のアドリブになのか、完成度の低さになのか、
はっきりと判断できず、それもなんとも言えぬ違和感があった。

その後、水をもらって彼らはやっぱり町に帰っていった。

多くのストチルの子供たちは援助団体によって学校に入学させることができても、
すぐに逃げてしまい町の生活に戻っていくらしい。
そっちのほうが1日20シルでも自分でお金を稼ぐことができるし、自由だからとのこと。

自分で選んでいるんだとしたら、この子達は本当の人生の楽しさを知らずに生きていくことになる。

シンナーやボンドで脳を麻痺させなくても、自分には困難を乗り越える力が備わっていることを知らず。

それを乗り越えた時の喜びや仲間は何ものにも変えがたいことを知ることもなく。


ストチルになった入り口はそれぞれ違うと思うが、町で生きていけるからって彼らは決して強くない。



今日は、アフリカンチャイルドデー。

「ただ生きる」のではなく、「どう生きる」のか。

アフリカだけでなく、

世界の全ての子供たちが

そう考えられるようになるのはいつだろうか。





今日の自分の活動については、また次回。 
明日は中間報告会、来週は健康診断でナイロビに行ってきます。




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