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2011年2月28日月曜日

なぜだ、なぜなんだ?

もしHIVに感染しても、

海外からの非常~に手厚い援助があるため薬や治療は生涯無料。

偏見や差別だってなくなってきてるし、

毎日やや面倒ではあるけれど、しっかり投薬さえすれば楽しい人生だって送れちゃう!?


だからといって、

HIVに感染する確率が非常に高いこの国で

「コンドームを使わなくってもいいや。めんどうだし!」

「コンドーム嫌いなんだよね。買う金もないし!」

「恋人のこと信じてるから、使わないよ!」

って、なるのがわからん。

意味がわからん。


スラムの若者は、

「コンドームは100%の予防にはならない!だから使わない!」

と主張していたし・・・。

君、その知識はあるんだね。非常に偏った解釈の仕方だこと・・・。


意味がわからん。

ただの、アホか?

太く短く生きる主義なのか?


これならば、

HIV/AIDSは治療費と治療薬代に莫大な金がかかる病気。

よって、一度感染してしまうとどうにも出来ない死に直結する恐ろしい不死の病である。


という、脅しを効かせたほうが新たな感染は減少するかもしれない。

ま、根本的な解決には繋がらないが・・・。


もう一度そんな若者に出会ったら、今度は徹底的に問い詰めてやろう。

その答えから、次の戦略を導きたい。

2011年2月27日日曜日

ナイロビの歯医者。

この金曜日はナイロビにあるJICA調整員さんオススメの歯科に行ってきた。

最近、同期隊員が全身麻酔させられたものの親知らずを安全に抜いたことで歯科の存在がぐっと近くなり、
そういえば日本で治療した歯がたま~にしみるなぁ、ということでケニアの歯科に挑戦してみることにした。

日本でも初めて行く歯科というのはドキドキするのだから、ケニアではなおさら。

そして、いってみれば驚きの連続。


各種クリニックが混在する大きなビルの中にその歯科はあった。
地方の県立病院にある歯科とは漂っている雰囲気が違いすぎる。

入るとすぐに受付のお姉ちゃんが上質の紙に印字された質問用紙を持ってきてくれた。

それに現在の状況をまず記入し、予約時間になり治療室へ移動。

予約時間でちゃんと始まることが、ケニアでは信じられない話。



この歯科について文句をつける気は最初からないのだけど、

結論から言って文句のつけようのない歯科であった。


それは、ケニアにしては・・・・、というレベルのものではなく、
日本と比べても文句のつけようがない。

いや、むしろこっちのほうがウマイのではないかと錯覚するほど、歯の削り方も、唾液の吸い取り方も、
歯に何かと詰める手際も、説明の仕方もとても親切だった。

全ての歯を検診してもらい2本の歯を治療してもらった上に、ホワイトニングもしてもらった。

治療代15,000シリングで完治。
これは、ちゃんと医療費申請すれば全額返金される。(10万円まで可能となっている)

ケニアに赴任が決まってからというもの、「任国では歯医者に行くことができないだろうから。」という理由で、
日本で1年間歯医者に通い続けたが、こんなに快適ならば日本で渋った親知らずの抜歯でさえもケニアでやってしまおうかという気になってくる。

日本の歯科は多く乱立していて、生き残りをかけてどの歯科も大変きれいで整った環境を完備している。
そのためどこの歯科が優れた技術を持っていて、どの歯科が親切なのかという判断が実際に通ってみないとわからないが、
ケニアの場合は、それが一目瞭然である。

数少ない設備の素晴らしく整った歯科にさえ行けば、それらの設備をしっかり使いこなせる選ばれし歯科医がそこにいる。

今回のこのナイロビの歯科のクオリティは、特別な気もするが、
他のアフリカ諸国の歯科事情はいかがなものか。

やっぱり麻酔なしで、抜歯されたりするのだろうか。
少なくとも私の配属先の県立病院内の歯科はそういう雰囲気を醸し出してはいる。



イエローとグリーンで統一された清潔感のあるエントランス


待合室には数多くの雑誌とゆっくり出来るソファーセット


日本文化を彷彿させるようなオブジェもありました



治療台はひとつのプライベートな空間


とても親切だった担当の歯科医さん
1週間前にモンバサからやってきたのだとか
恐らく技術を買われて引き抜かれたのでしょう(まったくの想像)

2011年2月26日土曜日

冷やしそうめん。

ここ最近、日中の日差しの強さと反比例して料理への情熱が冷めつつある。

よって、ついお手軽なパスタか、行きつけのスーパー「ナイバス」が最近売り出した

インスタントラーメン5袋パックなどの麺類に頼ってしまう日々。


「これではいかん!」という時は決まって、以前紹介した野菜市場に買い物に行く。

今回のお買い得商品は、なんといってもアボガド。1個5シル!!(約5円)安すぎる!!

その他には、スクマ(青汁の元になっている青菜)10シル、トマト10シル、玉ねぎ20シルで

下の写真の野菜合計たったの50シル。


そして、夏バテなのか何なのか、無性にそうめんが食べたい衝動にかられる。

7月にナイロビで購入した業務用そうめんの袋をついに開ける。

韓国製のめんつゆもナイロビでバッチリ購入済み。

氷をいれて、冷や冷やにする。

あ~、うまい!!

その後の3日間、あまりに美味いそうめんを色々アレンジしながら食べ続けた。

結局麺類になったが、箸を使ってズルズルと食べるのはたまらない。

暑い日はそうめんに限る!!

2011年2月25日金曜日

ロシア人。

昨日行ったスラムで、初めてロシア人に間違われた。

横にいた若い男が、「違う。この子はインド人だよ。」と説明していた。




どっちも違うわ!!

2011年2月23日水曜日

スラムへ。

今日はナイバシャにあるスラム、通称KCCにいってきた。

Health Campが開催されている情報をキャッチし付いて行ったら、
以前一緒にアウトリーチに行ったことのあるうちの病院のスタッフがそこで活動していた。

最近は病院の外で活動することが多い。
興味の赴くままに色んな団体との接触を持っているが、
巡り巡って行き着いた違う施設で、改めて知っている人に出会うことも多くなってきている。
少しずつ活動の焦点が絞れてきている兆候だといいのだけれど。

今回のCampは簡単にいうとスラムへの出張診療所。
結構大きな規模で海外のボランティアや寄付により、治療から薬まで全て無料で振舞われていた。

その中で、若者の男性に向けてHIV/AIDSについてのヘルストークが行われていた。
学校に行っていない若者も多くいるスラムで、正しいHIVの知識を伝える目的で行われている。
今回は主にコンドームのつけ方を、バナナとコンドームを使って学習するというものだった。

ヘルストークの様子


コンドームの使い方を説明するUKボランティア



使う気ゼロの彼ら、半分は英語が通じない














完全に面白半分で参加している彼らに、
「実際今までにコンドームを使ったことあるの?」と聞いたところ、
「俺は今まで一回も使ったことないね。」という、非常に想像通りのコメントだった。

「それよりあんた、次のSEXでコンドーム使う気あるの?」と聞いたところ、
「使うわけない。俺はコンドーム使うの嫌いなんだ。」という、これもまた非常に想像通りのコメントだった。

ディスカッションの中で、「なぜHIVネガティブ同士なのにコンドームを使う必要があるんだ!?」
と少々怒り気味の発言もあり、これが現実なんだなとしみじみ感じた。

約7.4%のHIV感染率を示しているケニア。
約0.1%以下という日本の状況で無関心なのとは、またわけが違う。

教育が必要。それに尽きる。
しかし、教育が浸透するためにはその基盤となる教養が必要であることも実感した。

こいつらによって、またやる気が掻き立てられた。

指導者のケニア人が連呼していた言葉、

「 あなたの彼女も彼氏も、妻も夫も、家族でさえも、決して信じてはいけません。

  信じられるのは自分自身のみ!あなた自身のみ!

  自分のためにコンドームを必ず使うのですよ。 」 と・・・。


彼らは自分の人生というものをどう捉えているのだろうか。
日本なら「人生80年」のところを、何年間と見積もるのだろうか。

わざわざ海外から肌の色の違う人間がケニアのHIV予防教育をしにやってきている。
この状況は、彼らにどう映っているだろうか。
彼らの行動変容には、何が効果的か。
せめて、彼らの選択肢の中に「コンドームを使う」を入れたい。

彼らがつい真似したくなるような方法は何か。
何かセクシーでクールでスタイリッシュな方法はないものか。

スラムの住居

テレビのアンテナが伸びる家もちらほら

お手製のサッカーボール


兄弟の子守をしている子供を多く見かける

 
絶叫の予防接種


体重測定

医者の出した処方箋にしたがって、薬が支給される
本日最も多かったのは、上気道感染症の症状。
うちで調べてみると「かぜ」のことだった。

カーテンで囲われたVCTテント
この中で、HIV検査が出来る


受付に並ぶスラムの住民たち


診察や遊びに来ている子供たち


届いたがーな。

「出したよ。」と最初に聞いたのは昨年のいつの日だったか。

待ちに待ったお便りが届いたがーな!

封筒に記された渾身のメッセージ
From ガーナ

日本語のメッセージが、しっかりゴッドやジーザスに届いたのでしょう。

そして、本日届いたポストカード。

「あけましておめでとう」と記されたポストカード 
消印は12月末 Fromマラウイ
逆に2ヶ月もかけて、ちゃんと届くことのほうが奇跡です。


ガーナからは素敵な小物も一緒に到着しました。

そのまま行方知らずになることもあるため、物を同封することは一種の賭けであります。

ちゃんと届いてよかったがーな!

この心遣いに感謝。
ありがとう。

これは、何に使うものでしょう??
鍋敷きにしては小さいし、
コースターにしては色々飾りがついてるし・・・。
たくさんついている輪っかは何?
 ということで、色々試してみると・・・

なんということでしょう。
素敵な小物入れが現れたではありませんか。

そこに最近せっせと作り続けている布ナプキンを入れてみる。
非常によいね~。

2人ともいつも私に刺激と笑顔をくれる大事な大好きな同期隊員。


私の周りには尊敬できる人がなんと多いことか。

現職教員である彼らの言葉に、今回もまたいっぱい励まされました。


任地で生活をして日々色んなことを感じながらも

私自身「まだ何も始まっちゃいない。何も出来ていない。」と感じることもしばしば。

これからも、世界中の仲間に刺激をもらいながら目の前のことに取り組んでいきたいと思います。


ありがとう。

うれしいがーな。(もういいか)


2011年2月22日火曜日

夢。

「Mindset Change」のパワフルワークショップを終えて1週間がたった。

何よりも感化されたのは、他でもない自分自身。

超単純な私の頭は、それからの1週間若干の微熱を伴いながら、

さらにヒートアップし続け、やりたいことで溢れかえっている。

まだ、整理しきれない。

普段、音楽を聴く習慣があまりなく、毎週末の長距離移動はもっぱらマタツ内に流れるラジオのみで満足していたが、今回のキシイ行きは初めて大事なipodを連れて行った。

いつも本当にお世話になっていた教員仲間が日本を立つとき餞別に贈ってくれた大事なipod。

じっとケニアの大地を眺めながら聴いていると、大好きな曲がふと流れた。

この曲でさえ、今の私を後押ししてくれていると感じる。

マタツ内で過ごす居心地のいい日曜の午後だった。


そういえば教え子たちの高校の卒業式も、もうすぐ。

新しい出発を控えた彼らの前には、どんな夢が広がっているだろうか。



「夢」          THE BLUE HEARTS

あれも欲しい これも欲しい
もっと欲しい もっともっと欲しい

俺には夢がある 両手じゃ抱えきれない
俺には夢がある ドキドキするような
家から遠く離れても なんとかやっていける
暗い夜に一人でも 夢見心地でいるよ

建前でも本音でも 本気でも嘘っぱちでも
限られた時間の中で 借り物の時間の中で
本物の夢を見るんだ
本物の夢を見るんだ

あれもしたい これもしたい
もっとしたい もっともっとしたい

俺には夢がある 毎晩 育ててる
俺には夢がある 時々 ビビってる
なんだかんだ言われたって いい気になってるんだ
夢がかなうその日まで 夢見心地でいるよ


あれも欲しい これも欲しい
もっと欲しい もっともっと欲しい


あれもしたい これもしたい
もっとしたい もっともっとしたい

2011年2月21日月曜日

餃子の王将。

ケニア第1号店となる餃子の王将キシイ店がオープンしたという噂を聞きつけて、

この週末はマタツで7時間かけて同期隊員の任地キシイというところに
 
土曜出発、日曜帰りの弾丸ツアーにいってきた。

お、ここだ!ここだ!

さて、何にしようかなぁ~っと。

かに玉、八宝菜、マーボーなす、から揚げ、チャーハン、餃子などなど、

日本国内店に負けないメニューの充実ぶり。

餃子は、焼きが命ですから!

から揚げですよ~

世界の協力隊の皆さんへのアピールタイム!


ウマイ!!

キシイ店には、なんとチョコレートフォンデュなんて洒落たメニューもあります。

そりゃおいしすぎて、ベロベロなめちゃいますよね~。

そしてなんと!
キシイ店には誕生日の人へ弾き語りサービスもあるんです。
ココスみたいでしょ!?至れり尽くせり!
24歳になったピチピチの彼女に向けて懐メロ中心の選曲がひたすら続きます。

エリ隊員、お誕生日おめでとうございました。

今回のこの企画、アメトーーーク!の「餃子の王将芸人の回」をみてしまったからなのは
いうまでもないことですが、こうして着実に夢を実現するあたり、さすがは協力隊。

今週末も楽しく過ごしました。

注:ケニアには餃子の王将どころか、マクドナルドさえありません。
 (マクドナルドの衛生基準に達していないとのことです)

2011年2月20日日曜日

野菜市場。

ナイバシャのタウンには、週に4回開かれる大きな野菜市場がある。

大きさによって分けられているキャベツ。

バスケットコート6面分くらいの中にズラリと並んでいる野菜。

いつも家に誘ってくれる姉妹。

まだ買ったことのない豆たち。

この日はここでサツマイモを購入

どのおばちゃんとも最初は値段交渉が必要だが、
顔見知りになった最近は、その手間も省けてきて買い物がずいぶん楽になった。
そして、こうして写真も撮れるようになった。

10~15シリング(約20円以下)で買えるもの
トマト1キロ、たまねぎ1キロ、キャベツ1個、アボガド1個、など。
20シリング(約25円)で買えるもの
豆1カップ、青菜一束、ニンジン1キロ、マンゴー大1個、など。
30シリング(約38円)で買えるもの。
ジャガイモ2キロ、サツマイモ2キロ、など。

とにかく安いし、新鮮である。
生活費の大部分を占める食費がほとんどかからない。
カフェで食事をしても、150シリングもあれば飲み物も付いてお腹いっぱいになるが自炊にはかなわない。


その隣には、古着マーケットも並び服やカンガやシーツや靴まで色んなモノがところ狭しと並んでいる。
ちゃんと探せば、掘り出し物にもめぐり合える。


 例えばこのフリース専門店。
赴任当初、寒すぎてフリースを3枚まとめ買いして、すぐに仲良くなったこのおばちゃんのお店。

ノーブランドのフリースの山に紛れて探せば出てくる出てくる、
パタゴニアやノースフェイスといった有名アウトドアブランドの数々。

これらが全て1着150~200シリング(約200円~)。
ブランドとか、まったく関係なし。

「え~~!?このブランドが、この値段で買えちゃうの!!??」
という感動を店の人に気づかれずに、淡々と購入するのがポイント。

ケニアに来て私服がやたらと増えている隊員をよく見かけるが、
ここまで安いと買い物好きにはたまらないのでしょう。


そして、町に多く立ち並ぶお肉屋さん。
それぞれの店頭には、牛が丸々一頭吊り下げられている。

残り少なくなってきたこの牛。

霜降りなんてのはありません。非常に肉々しい、噛みごたえのある肉。

錘を使って計測。500g単位で購入。

牛肉は、500グラム150シリング(約200円)、
ニワトリは一羽600シリング(約750円)で買える。

このおっちゃんの店は病院のすぐ前にあるので、
小腹がすくとサモサ(ミンチと野菜が包まれた揚げ物)1個10シリングを食べによく立ち寄る。

なんと、結構頻繁におごってくれるこのおっちゃん。

揚げたてのサモサは特にウマイ。
いつも、とってもぬるいソーダと共に頬張りながら、おっちゃんとグダグダと話して帰る。


これらが全て徒歩10分圏内に位置するこじんまりとしたナイバシャの日常生活。

悪くない。というよりむしろ、とても快適です。

2011年2月19日土曜日

通常おかんスタイル。

私事ですが、先週、妹夫婦に女の子(第2子)が誕生しました。

今回は、そのお祝い企画といたしまして
ケニア母の赤ちゃんのおんぶの仕方通常スタイルを伝授したいと思います。

近所の服屋さんに買い物に来ていたお母さんに撮影を依頼したところ、快諾してくれました。


まず、ケニア布のカンガを使って
赤ちゃんの体全体をお尻からすっぽりと包み斜めにしばる。

そう、こんな感じに

そして、その上から毛布を巻きつけ
斜めにわたっているカンガに毛布の両端を挟み込む。


そうすると、こんな感じに。

ハイ!出来上がり~。

まだ暑いけど、ぬくぬくしてますね~。
赤ちゃんのあまりのかわいさに、撮影のお礼も兼ねてミルク代50シリングをプレゼント。

病院でいつも目にするこの通常スタイル。

近所のスーパーにはちゃんとおんぶ紐が売っているのですが
おんぶ紐を使っているお母さんはみたことがありません。
カンガも毛布も他にいろんな使い方ができるものばかり。

わざわざそれだけの目的のものを買う必要はないのですね。

赤ちゃんを降ろしたときにすぐに包み込める毛布も、こうして持ち運べると便利なものです。

日本の皆さん、是非トライしてみてね!
カンガは風呂敷で代用できますよ!(やらんと思うけど 笑)

姪っ子の誕生から電話やメールやスカイプを通して伝わってくる実家の喜び、妹家族の喜び。
ケニアのおばちゃんもうれしいぞ!

世界共通で、新しい命の誕生は素晴らしく、また大きな喜びです。
また、本当にそうであってほしいと願っています。