2010年10月21日木曜日

ロンゴノット登山。

いや~、昨日のブログがよいフリになりました~。


県立病院のスタッフ28名参加のこの登山イベント。

朝6時30分病院集合。
そこにいたのは、私、ただ一人だけだった。

大掛かりなドッキリか?!と思った本日の早朝。
有名人以上に注意して平然を装い、カメラを探すも、あるはずもなく・・・。
なんせケニアの日常ですから。

収穫といえば、家がなく病院の外の待合室で寝泊りする人ってこんなにいるんだなぁ。という新たな発見。

そして、昨日の予感的中。
8時前にみんなが揃いだし、8時過ぎに来ている15名だけで出発することになった。
そして、スーパーナイバスに寄った・・・。
昨日「お弁当と飲み物を忘れずに持ってくること!」という、主催者からの忠告を受け、私のかばんの中には早朝からせっせと作ったハムタマゴサンドと大学イモと水がしっかり入っていたのだが、「あ、スーパー寄るんだ・・・。」という私の反応をよそにみんな続々とマタツを降りて本日の食料を調達しに行ったのであった。

ここまでは、単なる報告である。
これについては、特に腹を立てるようなことではなく、若干ニヤけながら観察している毎日。
私の集合時間についての思考は、自分自身が6時15分に到着し「誰にも迷惑を掛けなくてよかった。」と思った時点ですでに終わっているからだ。
人様に迷惑だけは掛けたくない。
私、日本人です。

さて、本日のメインイベント、ロンゴノット登山後の率直な感想。

事前に聞いていれば絶対行かなかったしんどさ。

しかし、聞かずに参加してしまい、「本当に行ってよかった」という達成感があった。
という山だった

(以下、ロンゴノット山Wikipediaより)

ロンゴノット山はロンゴノット山国立公園の一部であり、ケニア野生生物公社 (KWS) によって保護されている。国立公園の入り口からクレーターの縁まで道が伸び、クレーターを取り囲むループ状の道に続く。全行程は約8-9 kmの長さであるが非常に険しく、クレーター《8×12 kmのカルデラ》を持つ一周を含む、公園入り口-ロンゴノット山頂-公園入り口、を行くにはおよそ5時間のハイキングになる。入り口は海抜およそ2,150 m、山頂はおよそ2,780 mであるが、ジグザグのクレーター縁をなぞるため、実質的に垂直で650 m以上登ることになる。


ロンゴノット山自体は頂上まで5キロの距離で1時間もあれば行けるのだが、この山の醍醐味は距離でも所要時間でもない。火山灰にまみれた非常に険しい岩山を、足を掛け違わないように注意して登り続ける過酷さ。後半の30分は無酸素トレーニングの状態が続く。
この時点で、主催者のドクターがリタイアした。

で、頂上について目下に広がる巨大クレーターを前に感動していたのも束の間。

今度は、このクレーターを1周するとのこと。

今まで登ってきた場所以上に高く、見るからにアップダウンの激しいクレーターの淵の景色が、一瞬にして感動からノルマに変わった。

クレーター周囲だけで、休憩も含め全員で結局4時間ほどかかった。


一歩足を踏み外せば、クレーターの中に真っ逆さまに吸い込まれる。
出発地点から海抜2000mを越えているナイバシャ、ただでさえ息が切れる。
標高がそれ以上ある場所など、私が長く居てよい場所ではない。


最初の4分の1の地点で引き返したくなったが、「限界を自分で決めるな」という、教師時代に生徒に発していた私の言葉が重くのしかかり歩き続けた。

しかし、ケニア人の中でも小さい頃からもっと高い標高で育っているケニア人は本当に散歩するみたいにして、息も切らさずに走っているのには驚いた。
そう、彼らはアホみたいに走っているのである。
アホといってしまったが、絶対に走って登り降りしてはいけないクレータ淵の火山灰だらけの岩ぼこ道を、大人も子供も本当にマジ走りしているのである。
なぜか、サッカーボール持って走っている人にも出くわした。
サッカーをする場所など、クレーター淵には存在しない。

なかでも驚いたのが、ロンゴノット山のガイドのおっちゃん。
毎日のようにこの山を登って道案内をしているらしいが、スラックスに安物のローファー、そして仕事に必要な色んな道具を少し破れた大き目のスーパーの袋にいれてバックにしている。
時にはアメちゃんを配り、補助に入り、まったく砂埃を浴びずに、楽な顔でスイスイ~っと山を先導してくれた。
おっちゃんの背中に「無敵」という文字を見たような気がした。

山登りやマラソンなどは、よく人生に例えられる。
この協力隊の活動とかぶることもとても多いと感じた。

《久しぶりの登山で感じたこと》
・歩幅は小さくても確実に自分を前に進める一歩が大事。
 (進んでいないようでも、足場を固めることで次の一歩に
・一点ばかり見ず、変化する景色を時より振り返る余裕を持つ。
 (その時々の良さを見失わないように、自分の場所を客観的に捉える)
・その道を行くために、何が一番必要が優先順位を考える。
 (時には、無理しないことを優先することも大事)
・一人より二人、仲間は多いほうが楽しく、学びも増える。
 (苦労を共に出来る仲間の大切さ、喜びも2倍以上)
・先が見えないようでも、確実に進むことで登っている。
 (アップダウンはあって当たり前、遠くから見ると滑らかな線)

そして、
頂上にいった者にしか見られない景色、
 味わえない達成感がある。
(下山後に見た山が一番大きく見えた。活動の中で、見る!)

活動と大きく違う点を挙げるとすれば、協力隊には制限時間があることだろうか。

しかし、自分の活動後も現地の人だけで持続できるような活動の種を蒔くことができれば制限時間を越えることも可能になる。
自分の色んな想いや考えの点、現地の人の希望の点が、線となって大きな円になれば永久に続くのになぁ。
と、目下に広がり続ける巨大クレーターの足場の悪い淵を歩きながら感じていた。

さぁ、明日も頑張ろう。

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