2010年10月22日金曜日

産婦人科。

先週は産婦人科棟を見に行ってきた。

私の同年代には2~3人兄弟が多かったが、生涯に一人も産まない女性もいる日本。
ケニアでも高学歴の病院の同僚たちと話すと、養育費がかかるから子供は2~3人がベストだと日本人のような感覚の人もいれば10人以上産む人もいるケニア。

その中で、国別の平均を表した合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の平均数)を比べてみると、
日本 1.27(世界190位)
ケニア4.96(世界28位)
と、大きく違う二国。

ひっそりと灰色のイメージがある一般病棟とはガラリと変わって、
産婦人科病棟はノリノリのケニアンミュージックがガンガン鳴り響いて陽気な雰囲気だった。

朝から廊下にずらりと並ぶ約20人程の母親たちと、その手に抱かれた赤ちゃんたち。
それはつい昨日、産まれたばかりの赤ちゃん達。
なんと、今日。
母親と家に帰るらしい。

ケニアでは、陣痛が始まってから病院に行って出産し、
その次の日には退院するのが普通とのこと。

産婦人科棟内には大部屋が3つあり、
①産前の人の大部屋
②産後の人の大部屋
③分娩のための大部屋

そして、保育器のある小部屋がある。
①②では、多くの人がベッドをシェアしている。

そして、お気づきでしょうか、③。
何も知らずにふらりと入った大部屋がまさかの分娩室だった。
ふらりと入れてしまう場所、分娩室で目に飛び込んできたのは、
カーテンなどの視界をさえぎるものが一切ない状態で、
こっちに大きく脚を広げ、お下を縫製してもらっている出産直後の母親と
目が合うことの、驚きと衝撃

目が合っても依然として堂々としたままの母親と目が点になる私。

出産経験がある妹にこのことを話すと、産んだ直後は誰かにみられてどうこうという次元をはるかに超えているため、そんなことはどうでもよくなるらしい。

そっちはどうでもよくっても、こっちにはそれなりの心の準備ってものが・・・。

しかし、そんな境地に行きつく出産。まさに、未知の世界である。
そして、日常的に病院の敷地内のそこらじゅうで目にする授乳中の母親たちの存在。
この間など、授乳しながら血圧を測定している母親がいた。
まさに、母親は強し!

しかし、翌日に退院していく話を妹にすると「私やったら、死んでる。」との回答だった。

10人以上子供を産んだ人の話では、8人目くらいから、もう痛くなくなるらしい。

スゴイことになりますやん。としか、いいようのないこの情報。

しかし、7人目と8人目の間くらいに、一体何が起こるのだろう。
知りたい人、是非トライして私に教えてほしい。

とにかくボコボコ子供が産まれているという印象を強く受けた、産婦人科棟だった。
新たな生命が誕生する現場は、やはり活気があっていいものです。


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