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2010年6月30日水曜日

待つこと。


待つこと。に随分慣れてきた。

ケニアに来てようやく1週間が過ぎたが、ここでは「とりあえず待つ」ということが多い。

先週末に行った国立公園では、
レストランに入って注文後おしぼりが出てくるまでに1時間、
料理が出てくるまでに1時間半、
チェックを請求してレシートが出てくるまでに30分、
と普通に待った。

この「普通」というのは、ケニア人の態度からは全く申し訳なさそうにしてる気配が感じられないという意味。
彼らにとって1~2時間の遅れなど、日常のことらしい。
その後予約したタクシーに乗って帰ることになったが、
タクシーが約束の時間から遅れること1時間半、やはり待った。

その日の待ち時間の合計4時間半。

・・・・・。

ところで今日は6月30日水曜日の午前11時すぎ。
なぜ平日の昼間から悠長にブログを編集しているのかというと、今日だけではなく実は昨日から全く何もしていない。

昨日は10時から国の省庁へ表敬訪問の予定。のはずが、
担当者不在とわかり12時半まで事務所待機。
結局、他の日に変更になり、解散。

今日は関係機関に表敬訪問のため9時に到着。
担当者不在とのことで、5時間後の午後2時頃まで宿舎で「とりあえず待つ」状態。


予約を何度も確認してもらい正装して現場まで行くのだが、他の隊員も含めドタキャンが面白いほど続く。
色んな場所をただ移動だけする日々。

掃除したり、ネットしたり、UNOしたり、スーパーへいったり、読書したり、横になったりして、
誰からも、せかされることなく
今日も、多分明日も「とりあえず待つ」。
こうして異国の感覚に慣れていくのかと思う。

2年後ちゃんと日本の社会に復帰できるのか、もうすでに危うい。


2010年6月29日火曜日

初マタツ乗車!



本日、憧れの?ケニア人御用達のマタツという乗合バンに乗車する機会に恵まれました。




これまでマタツについては一人で乗車してはいけない乗り物として福島県での訓練所で紹介され、現地訓練でも常習のスリがどんな手口を使ってくるか細かく説明され、とっても危険な乗り物という認識でした。いつか乗ることになるだろうと思っていましたが、まさかこんなに早く乗る事になろうとは・・・。


とはいえ、今回は他のメンバーも一緒に乗るので少し安心。完全に他のメンバーまかせの姿勢でマタツ乗り場まで行きました。マタツは多くのケニア人の交通手段で、マタツ乗り場の前を色んな方面に向かうマタツが次々に横切っていきます。きれいな色でペインティングされたものやボコボコにへこんでるものや、大音量で音楽が流れているものなど様々です。各マタツにはコンダクターと呼ばれる人が乗っていて、客との交渉や乗車賃の徴収などを高いテンションでさばいていきます。そのため走行中のマタツからコンダクターが飛び降りたり、飛び乗ったりするのは日常茶飯事です。




“このマタツはマジロード(今回の目的地)まで行くの?!”


“いくさ!!のれよ!!”




という形で、空いている席にギュウギュウ詰めに押し込められます。鞄を開けなくて済むように、乗車賃の20シル(24円程度)を握りしめ緊張して座る私。


感想は、とにかくニオイがきつい。どう言い表していいかわからないけど、マタツに乗っている約15人ほどが全員3日間風呂に入ってないような匂いを想像してみてください。


・・・そんな感じです。


それ以外は、以前外からマタツを見たのと同じくセンターラインをまたいで走行することもありの運転を今度は車中から眺め、いつもよりちょっと早く目的地についたかな、という感じです。
大変、刺激的な体験でした。


一度しか乗ってないのに、帰りは既に慣れた感じでマタツに乗車。
今度は隣りのケニア人とのスワヒリ語の辞書を使っての会話が弾みなかなか楽しい時間でした。

慣れた頃が一番危ないという言葉が頭をよぎりましたが、少しケニア人に近づけた気がしたマタツ体験でした。

2010年6月28日月曜日

ケニア生活始まってます。

ブログをようやくはじめました。私自身も続くことを願っています。

皆様、超お暇な時で結構ですので、このブログを通して私の安否確認をお願いします。
励ましのメッセージや手紙など、とても喜びますので是非よろしくお願いします。

さて、22日に無事ケニアの首都ナイロビのジョモケニヤッタ空港に到着後した同期ケニア隊員19名。
そのうちの女性13名と衣食を共にし楽しく生活しています。
今回はドミトリーが満杯ということで、語学学校でベッドを敷き詰めての生活です。
ようやく5日目が過ぎ、初めての週末が終わります。

今週のJICAの講義のメインテーマは、
危機管理と健康管理と危機管理と交通安全と危機管理と危機・・・。

とにかく治安の悪いナイロビをこれでもかと教えていただいた3日間の講義でした。

日本のように誰かが守ってくれている環境というのは存在せず、自分の身は自分で守ること。
他人のせいにしている場合ではない。ということです。

当たり前のことですが、日本にいるだけで身の安全は確保されていたんだと深く実感しています。


日本とナイロビの違いBest10(滞在5日目現在)


1.町を歩いているだけで危険を感じる。
  (確実に多くの目が私を追っている)


2.マタツという乗合バスが町中を競い合って走っている。
  (隙あらば我先にと、みんな鋭い目つきをしています。)

3.真っ黒の排気ガスをモクモクと出している車が多く、
  鼻の中が真っ黒になる。

4.停車すると物売りが近づいてくる。
  (ドライブスルー的な。売り物のチョイスは変ですが。)

5.2車線の道路を3車線のように車が走る。
     (センターラインを越して逆走している車もあり)


6.ナイロビの標高は1700mで涼しく酸素も薄い。
  (疲れやすく、眠りが浅くなるらしい)

7.野生動物がそこらじゅうに住んでいる。


8.女性のヒップが異常に高く盛り上がっている。
  (腰のあたりからおしりが始まっている。)


9.みんなフレンドリーに「チャイニーズ!」
  と、話しかけてくる
  (区別できないのも無理はないかと。
  そして犯罪に巻き込まれるんじゃないかと疑う。)


10.やっぱりみんな黒人である。
        (景色が違います。
          黒人じゃないというだけでスッゴイ目立つ。)


その他、気付き次第更新していきます。

反対に日本と同じことは、日本車が大変多く走っていることと大きな貧富の差があるということ。

今日はデパートに行きましたが、日本と変わらない物価の品を平然と購入するケニア人が多くいる一方で店を出てすぐにストリートチルドレンに会いました。

何か、東京の公園付近で見る風景にも似ています。



これから1年9カ月のケニアでの生活。

はじめてみる光景や初めて触れる文化や価値観がたくさんあるんだと思います。

この環境に感謝しつつ、
自分が育ってきた日本を
また違った視点で見ることができたらなぁと思います。

そして、目の前にあるケニアを存分に楽しみたいと思います。