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2010年10月28日木曜日

ローラ。

今日は早朝から、イギリスの大学教授ローラのプレゼンテーションを聴きにいった。
病院内のスタッフが全員集められ、毎週水曜日8時から行われている勉強会。
ローラに教えてもらうまで、存在すら知らなかったこの勉強会。

本日の内容は、ローラがうちの病院でHIV陽性の妊産婦について1年半の間、追跡調査し続けた研究成果の発表である。簡単にいうと、現在の病院のシステムがHIV陽性の妊婦の治療を最後までカバーしきれていないことへの指摘である。その業務を担っているのが、うちのセンターと産婦人科。

今までじっと沈黙の中ひたすら調査を続けて、研究期間を終える寸前の今日、一気にぶちまけた感のある発表でもあった。
そのため、先週からローラの気合の入りようは半端ではなかった。

調べつくしたデータの数々が大量にスクリーンに映し出された。

多くの妊婦が途中でHIV治療をエスケープしていることがよくわかる内容に、どのスタッフも真剣に耳を傾け、プレゼン後は多くの質問が飛び交っていた。

事実を映し出す絶対的な数字の威力を思い知った。

ブロンドのロングヘアーで、頭にサングラス、ビンテージジーンズをカッコよく履きこなしていることも全て含めて、ローラの話す姿がとてつもなくかっこよく見えた。

こんなん、やってみたい。


日本語って、なんで日本人にしか通じないのだろう。 残念。
(注意:とても当たり前のことを言っています。)




午後は、月に一回行われる地域で陽性者のために活動するCHW(コミュニティ・ヘルス・ワーカー)の会議があるということで、近くの教会にいった。

野外で木陰に腰掛けておばちゃんたちとただ井戸端会議していると思ったら、会議がもう始まっていた。8人。思っていた以上に小規模の会議だった。

職場以上にスワヒリ語の嵐。
1時間を過ぎたあたりから、頭では全く別のことを考えて時間が過ぎるのをひたすら待った。
2時間を過ぎるころにようやく終了の雰囲気。

やっと終わる~。
と、思ったところに、
「MIHARU、今日の会議を終えてどんな感想を持った?」
と聞かれたので、

「私は現在病院で働いています。患者である皆さんの意見や要望はとても重要です。
私たちには想像できない病院の改善点があれば教えて欲しい。
その問題点の解決が、治療を途中で断念する人を減らすことに繋がると思います。」

と、本日の会議の内容というより、前回の初会議で行き場を失った意見を述べてみた。

この発言がきっかけで、終わりかけだった会議がなんとまた1時間延びた・・・。
止められるはずもなく、意外に白熱・・・。

発言した私自身は、理解不能のプラス1時間。
木陰にひっくり返りそうになりながらも、なんとか耐えた。



明日から、JICAのエイズ対策の会議のためナイロビに上がります。
久しぶりの100%理解できる会議、とっても楽しみです。

そのため、ブログも少しお休みします。
みなさん、よい週末を!




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