2011年2月16日水曜日

マタツ乗り場。

長距離の移動の度にお世話になっている長距離マタツ。

今回は、このマタツ乗り場を紹介したい。

これはナイバシャ・マタツステージの入り口。

ナイバシャマタツステージ
 各方面行きのマタツ50台ほどが常に待機している。
1500シリングもあれば、ここからケニア国内のどこへでもマタツで行くことが出来る。

一番頻繁にでているナイロビ行きはナイバシャから1時間半の移動で150シリング。

今回のワークショップの開催地は、KISUMU(キスム)。
隣町のNAKURU(ナクル)のマタツステージでいったん乗り換える。

ここは100台以上が並ぶナクルのマタツステージ。
各マタツ会社ごとに看板を出している。 


自分の行き先と同じマタツを探す。
キョロキョロしているこの段階で多くのチケット売りに声をかけられまくる。

ケニアで使われているマタツはその大部分が日本で使用されていた中古車。

その証拠に車体には「○○株式会社」とか「○○レンタカー」とか「仕出し承ります」などの広告や住所や電話番号などのペイントや神社のお守り等、が残ったままのマタツもよく見かける。
(写真がないのが非常に残念ですが。)

ケニア人の多くは、日本でもマタツとして使われていた車がそのまま輸入されてきていると思っているので、
「日本にマタツなど一台も走ってない。」という事実を話すととっても驚く。 

よそ見をしていると簡単に走行中のマタツに轢かれる。
運が悪ければ、スリにも遭う。
 無事にチケットを購入し自分の座席を確保したとたん、

車の窓越しに多くの売り子さんたちの必死のアピールタイムがスタート。

いっせいにマタツを取り囲む売り子さんたち。

チラッとでも車外に存在を感づかれると、

「白人だ!!=金持ってる!!」

という単純な流れで、ここから出発までの間、休みなしで売り子さん達が押し寄せる。

これをドライブスルーと呼ぶならば、マクドナルドも驚愕のバラエティの豊富さである。
 
まずは無難にジュースにお菓子など。





 
 その他の、今日のラインナップは・・・。


女性モノのアクセサリーだったり。

靴下だったり、CDだったり。

ピーナッツだったり、ハンカチだったり。

財布だったり。

2割とけているアイスクリームだったり、3割とけているアイスキャンデーだったり。
サングラスだったり、懐中電灯だったり、時計だったり、ボールペンだったり。

中には、「これ、ホンマにここで購入する人いんのか?!」

「勝算あんのか?!」というようなものもある。

今までみたことのある、マタツびっくり窓越し商品は

木製のイス、ショーツ3枚組、包丁、聖書、キリスト関連グッズ、鍵、生きた鶏、生きたウサギなど。

これらを本気で売り込んでくる。

どれもついつい買ってしまうものではない。

どうも需要と供給が全くマッチしていない中でがんばっている売り子の姿をみていると、

彼らの生計がしっかり成り立っているのかがとても心配になる。


彼なんて、なぜこの炎天下でわざわざスワヒリ語の教科書を売ることに決めたのだろうか。

日本でいえば国語の教科書ではないか。

ほとんどケニア人の客ばかりなのに・・・。

カメラ越しにこっちを見た彼が、この後私に売り込んできたのは言うまでもない。


結局この日、誘惑に乗らない私が購入したのは
冷えたミネラルウォーターとパイナップルとチャパティ(ナンのようなもの)。

出発後の道中では、焼きとうもろこしを購入した。

いちいちみんなと話すのは少々面倒だが、じっと売り子さんの観察をして出発を待つ時間もそんなに嫌いではない。

合計5時間の道中はとうもろこしを食べる以外、相変わらず寝ながら移動した。

ここケニアではありがたいことにマタツのおかげで自家用車がないことの不便をあまり感じない。

最近では「マタツ=移動式寝室」のようになってきているが、

私にとってこのマタツは地元の滋賀県での本数の少ない電車やバスに比べ

非常に安い上に便利なため割と気に入っている交通手段となっている。



0 件のコメント: