2011年1月10日月曜日

年中乾季。

ドミトリーで鶴の乗り物に立ち乗りしている小林幸子の映像を見て(紅白2010年)

笑撃と軽いカルチャーショックを受けつつ、日本(幸子)はなんて贅沢な国(人)なんだろうと改めて実感。


そして昨日、2週間ぶりに任地ナイバシャに帰ってきた。

ケニアの気候は基本的に雨季と乾季があるが、ナイバシャは乾季しかない。

思い返せば2週間前、栽培していたミニトマトたちがちょうど赤く色づく頃だった。

キッチンガーデンを作ってから毎日、出勤前に野菜に水をやるのが日課だったが、

それを2週間放ったらかすと、当然

成長は止まり、枯れる。

2週間前は青々と茂っていたのに・・・。野菜は正直です。

真っ赤なトマトを食すも、固く、まずく・・・。

その中で、唯一生き残っていたのがイチゴ。

一株だけということで特別に牛糞を与えたためだろうか。

素晴らしいイチゴの生命力。
庭で枯れた畑をひっそり撮影していると、近所の子供たちが珍しそうにやってきた。

「ミハル!いつ帰ってきたの?」

の次に、カメラをみて超テンションが上がる子供たち。

ケニアでは、ほとんどの人が携帯電話を持っているが、カメラを持っている人は非常に少ない。

生活に必要なものの中に、カメラは入らないからだろう。


以前見せてもらった同僚の写真は、幼少期から現在に至るまで全て超真顔。

微笑みすら浮かべていない真面目な顔つきの写真ばかりであった。

スナップ写真というものではなく、日本で家族行事や見合い写真などで見る記念写真に近い。

しかし、子供たちはすぐに慣れて笑顔で撮影開始。

ケニア料理の「チャパティー!」と言わせて、パチリと撮影。
同じコンパウンド(敷地内)に住んでいるジョイスたちは、以前からうちに水を汲みにくる姉妹である。

1000リットルの雨水タンクを要する私の家は雨水が有り余っているので、毎回このジョイスたちの一家におすそ分けしている。


彼女たちの母親いわく、塩素を含む水道水よりも雨水のほうが身体にいいらしい。

ということで、せっせとうちのタンクから飲料水を運ぶ彼女たち。


おやつにグルコースを舐める妹のアントワネット(すごい名前)
これがいつものスタイル。

20リットルのタンクを今日は4つ運んでいった働き者のジョイス(12歳)。

ここで雨水が手に入らないと、通常は徒歩10分はかかる街中の雨水のコンビニのようなところに空きタンクを持っていき補充する。

スーパーで買えるミネラルウォーターを使用できる人はほんの一握りで、家に水道の蛇口があるのも一握りである。ほとんどの住民はその雨水コンビニのようなところで水を買う。

蛇口がなければ断水はないため、以前2ヶ月断水が続いた時も同僚の誰一人として共通の話題にならなかったのはそのため。

乾季の中で生活するための「水の知恵」は、私が気付かないだけで、どの家庭にもあるのだと思う。

家にお邪魔した際にでも、探っていきたい。


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