最初の行き先は、マタツで1時間ほどの隣町ナクル。
ここで活動するエイズ対策関連の先輩隊員のところへバイロンを連れて行った。
マタツに乗ってすぐノートを取り出したバイロンは、
おもむろに新しいページの1行目に "BANANA" と書き出した。
目の前にはマタツ乗り場に並ぶ果物市場の大量のバナナがある。
買い物リストでも作るのかと思えば、それはなんと詩の題名だった。
朝から笑えるバイロン。
この"BANANA"については、3行ほど書き終えた頃に
マタツの揺れに耐えられなくなり断念していたが、急に頭に浮かんでくるらしい。
こうして、日々、次々に新作を生み出しているバイロン。
「MIHARUの詩も既に浮かんでいる!」
とのことなので、出来上がりがとても楽しみである。
その日も朝の4時半に起床したバイロン。
まだまだ暗い中、じっと星を眺めたりするのが好きなんだという。
彼は、根っからのロマンチストだ。
その他には、詩を作ったり、筋トレをしたり、聖書を読んだりして時間を過ごし、
就寝時間は1時で、毎日たった3時間の睡眠しかとらないとのこと。
毎日やることがいっぱいあって
とにかく自分をハードに追い込むことに日々挑戦しているらしく、時々頭痛がするらしい。
大丈夫かいな・・・。
他にも、バイロンが平日の夜9時までの3時間に子供を集めて勉強を教えていることや、夕方はテコンドーとラグビーの活動に日替わりで参加していることや、効果的なトレーニングの話など、いろいろ聞きながらあっという間にナクルに到着した。
先輩のオフィスを訪ね、近くのカフェに移動する。
海外で生活していた経験をもつこの先輩隊員。
とにかく超頼りになる。
そしてなんとこの先輩の活動している機関というのが、今回私たちが作成しようとしているプロポーザルを最終的に選考審査する機関なのだ。
その先輩が直接プロポーザルの書き方を教えてくれる。
なんという幸運だろうか。
ということで、先輩がバイロンにプロポーザルの概要やいいものを書く際の注意点などを
流暢な英語で細かく丁寧に説明してくれている間中、横でずっとニヤニヤが止まらなかった。
そしてそれ以上に喜んで、いろんなことをメモっていくバイロン。
彼は、予想通りの賢い青年で、時より質問をしながらとても深く納得していた。
HIV/AIDSの予防啓発につながるユースグループの活動の第一歩として、
いいスタートを切った感じがした。
バイロンとサヨナラした後、その日は専門家さんとのプロジェクトの打ち合わせをするべく、
そこから3時間半のキスムという町まで移動した。
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