2012年2月22日水曜日

バレンタインのプレゼント。

バレンタインVCT企画の14日の当日は任地から再びナイロビに出発した。

場所はケニア最高学府ナイロビ大学キャンパス。
この日だけの特別VCT(HIV検査)ということで、ケニヤッタ大学での出ごたえを十分感じたまま
取りあえず待ち合わせ場所のナイロビタウン内の「Bomb Blast」という場所へ。

左から5つのVCTテントと右のとんがりテントは他のNGOが主催する献血用。
そこは1998年アメリカ大使館爆破事件のあった場所で、今はイベント広場になっている場所。
ここは5つものVCTルームを設置している今回のバレンタインキャンペーンのメイン会場。

待っている間はそこでとにかくビラ配り。
ビラを配り続けて2時間後・・・、ようやくナイロビ大学行きの車が担当者と共に到着。
~遅れたことより、来た感動。ここはケニアです。~

LVCTのイベント担当ジョイス(左)と
いつも一緒に宣伝した聴覚障害を持つ陽気なおっちゃん。
私がめっちゃ話せると思ったのか、
検査への質問がある人をどしどし私のところに連れてきてくれます。
手持ちのビラは底をついていたので、気合いを入れて2,400枚(A4×300枚)のビラを印刷しナイロビ大学へ。



ナイロビ大学で配ったビラの数。


3枚・・・・。
どーん。

しかも、もうすでにVCTに向かっていた3人組の男子学生に強引に渡した。

昼過ぎに到着したナイロビ大学にはだだっ広いグランドの片隅にポツンとテントが3つ設置されており、
プライバシー保護の観点からみると完璧かもしれないが、
逆にそっち方向に進むだけで目立つでしょうよ。といわんばかりのポツリさで、
人影がほとんどなかった。何だったのでしょう。

バレンタイン当日に出来るだけ多くの人々にVCT促進がしたいということもあり、
到着して3分後にはナイロビ大学を出て先程までの場所に戻ることを決めた。

当初はここでコンドマスター君を一人で着て活動する予定をしていたことを思うと、
うっかり事務所に忘れてきてくれた担当者に感謝したい気持ちになったくらいだった。

そして、車を再びタウンに回してもらいつつ、
「資金力のあるNGOっていうのは楽でいいな~」と感じつつ、
元の場所に戻り、残り2,397枚のビラを配り終えた。


ビラ配布場所平日5時頃の様子。























ケニアにはそれほどバレンタイン文化は浸透していないことを実感しながらも、
1~2割の人々は明らかにバレンタイン仕様のおしゃれを楽しんでいる。

男女問わず街角で花を買う人々、赤でおしゃれして恋人と歩く人々に
負けじとテンションを上げながら「ハッピーバレンタイン!」とビラを渡す。

日本でビラを受け取ることは稀だが、配ってるのが珍しい日本人だからなのか、
私の笑顔が輝いているからなのか(?)、9割5分の人々はビラを受け取ってくれる。

カップルが多かったその日、5時以降のテントはカップルで満席。
それを確かめにいった時、タイミングがよかったのかVCTルーム内にいた全てのカップルの手に
自分の配ったビラが握られていた時は鳥肌が立った。

その日のこの会場で分かった陽性者は2名だった。
身に覚えのなかった陽性者。ケニアの陽性者の84%がこのパターン。



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