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2012年2月5日日曜日

マンモス校への授業終わる。

昨年からの計6回の訪問をようやく終え、
昨日ケニア最大のマンモス校であるMireraPrimarySchoolへの巡回授業が終わった。
このミニマタツ(写真右)でタウンから20分。
決して裕福ではない集落。
このステージから徒歩10分のところに学校がある。
校庭と校舎の風景。
この日も風がきつく、砂埃が舞っている。
ベル係の生徒がベルを鳴らして授業の開始と終了を告げる

きっかけは友達のドッティの父親が勤めているということで紹介してもらったこの学校。

ここで授業させてもらった生徒総数は
6年生(約420名)、7年生(約420名)、8年生(約450名)の3学年約1,300名。
授業最終日のラストショット
「サヨナラ、アリガトウ」と子供たちが見送ってくれる
人数が多ければいいってものじゃないけれど、やり終えてみると達成感のある数字。

そして、それ以上にこれだけの数の生徒たちとユニークな人生プランや夢を語る時間を共有出来た充実感がある。

色んな学校に巡回に行かせてもらっていると色んな学校の特徴を感じることができる。

特にこの学校では自主的に発表してくれる生徒たちの表現力の高さにいつも驚かされた。

1クラスに生徒約100名、担任は1名。

常に大人数の中に身を置く生活環境が、そういう生徒を多く生み出しているのだと感じた。

また「ケニアの学校」と一言でいっても、このナイバシャの中だけでも大きな地域格差があり、
学力格差があることを実感する。

学校から徒歩3分にある先生の家でチャイと果物をいただく
活動後、いつも授業サポートに入ってくれた先生の家に招待してもらった。
今シーズン真っ盛りのマンゴーとプラム、そしてチャイをいただき旦那さんも一緒に歓談。

私の授業を毎回サポートしにきてくれた2人の先生がいる。

授業中はほとんど後ろにいて、生徒の理解が不十分であるとき、
少し騒がしく集中できていない時だけ、絶妙のタイミングでサッと指導を入れてくれる。
とてもありがたい存在だった。

歓談の中で、その熱心にサポートしてくれたもう一人の先生の甥っ子がHIV陽性であり、先週私の授業を受けていた生徒の一人だったことを知った。

先生の妹がエイズで亡くなった後、身寄りのない甥っ子を引き取ったらしい。

HIV感染7.4%というのはそういうことが日常にあるということであり、その生徒だけでなく、その他にも多くの陽性の生徒が1,300人の生徒の中に当然いるということである。

伝える生徒の中にもHIV感染者がいる、日本と決定的に違う部分として、発言にはいつも気を遣ってきた。

「その先生や甥っ子にとって、私の授業はどうだったのでしょう?
 何も問題はなかったでしょうか?」
と聞く私に、

「あの先生、毎回すごく喜んでいたわよ。
 MIHARUが教えたのはエイズの知識ことだけじゃないもの。」
と、言ってもらえて、とてもうれしかった。

この授業プランは、同期のエイズ対策の仲間とキャラバンをやった時に
みんなで何度も話しあって行きついた授業プランだったから、そこを褒めてもらえたことがなおさらうれしかった。


明日の日曜はこの先生夫婦と一緒に魚を食べにナイバシャ湖へ行くことになっている。
ナイバシャ湖の魚はあまりおいしくないと聞いていて、今まで一度も食べようとしたことはなかったが、
どうやら結構おいしいということで、食べに連れて行ってもらうことになった。

ナイバシャの生活がこうしてまた一週一週、任期終了に向かっていく。


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