世界中がエールを送っている。
「がんばれ日本。がんばれ東北。」
「不屈の精神で、乗り越えてくれ。」
この3日間、日本のことを知ったケニアの同僚からも続々とメールが届いた。
「MIHARUの家族は無事か?」
「こんなメールをしてすまない。JAPANのことを心配しています。」
「MIHARUの国にどうか神のご加護を」
他人事ではないと。
日本の知り合いが私を通してケニアを身近に感じていてくれているのと同じく、
ケニアの彼らも私を通して日本を身近に感じていてくれる。
そして、祈ってくれる。
4日前、ケニアJICA事務所から携帯に突然届いたSMSメール。
『 Nihonjikan 2011.3.11,2:46pm ni miyagiken hokubu de shindo7
(Tokyo shindo5) no jishin ga arimashitanode renraku shimasu. 』
そこから立て続けに日本大使館からのメールが届いた。
事態の大きさに気づくのに時間は掛からなかった。
今やアフリカでも、インターネットで簡単に見られる日本のニュース。
おそらく被災している人々よりも多くの情報を、はるか遠いケニアでキャッチしている。
「壊滅的」、「遺体が打ち上げられている」、「原発爆発」、「1万人不明」、見るたびに増えていく「死者数」・・・・。
それらが一体どんな状況を表現しているのか想像しがたい言葉の数々。
そして、想像するまでもなく画像を通して目に飛び込んでくる信じがたい光景の数々。
大自然の脅威の前では日本もケニアも関係ない。
実は地震が起こったその日、仙台出身の同期隊員がうちに遊びに来ていた。
鳴り止まない彼女への電話。
日本からもケニアに住む日本人からも。
とにかく、彼女の家族は無事だったとのこと。
「よかった」
けど、「よかった」では終わらない。
彼女の故郷。
私たちの母国。
史上最大規模の地震と津波によって奪われたものの大きさ。
被災地の人々を襲い続ける大きな疲労と不安。
ケニアに来て何度も停電、断水を経験している。
赴任当初の2ヶ月間、水が出なかった生活。
生活に必要な水の大切さを痛感した。
そして、水の確保の仕方も、節約の仕方も、毎日の生活の中ですっかり慣らされた。
しかし、そこはアフリカでなく、日本。
この時期、東北地方のまだまだ身にしみる寒さの中で、
水も生活環境も確保出来ない状況の中で、
大切なものを失った状況の中で、
被災地の人々をさらに襲う大きな疲労と不安を想像するといたたまれない。
昨日TVのニュースで見た、遠くを見つめてたたずむ日本人男性の映像。
言葉がでない。
考えると涙が出る。
そして、どれだけ想像しても何も出来ない自分。
政府の援助、海外諸国の援助。
きっと、それらを待つだけでなく。
決して、それらに頼るだけでなく。
住民同士で支え合い、助け合い、
しっかりと動き出してる、被災地の人々たち。
それが、日本国民。
そんな風に語られることを誇りに思いながら。
日本の協力隊として何も力になれない自分をもどかしく感じながら。
被災地の皆さんに笑顔が戻る日と、一日も早い復興を、
ただ、ただ、祈るばかりです。
犠牲になられた多くの方へのご冥福をお祈りするとともに、
どうか皆さん、
がんばって。
朝刊(3月13日付) |
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朝刊(3月14日付) |
朝刊(3月15日付) |
2 件のコメント:
毎日休むことなく、被災地の様子が報道されています。
報道される情報や光景に言葉が出ません。
テレビに映る世界と自分が今いる平穏な生活とのあまりにも大きなギャップを理解できずにいます。
今は混乱を避けるために、一般のボランティアはまだ募集されていないのですが、募集され次第、救済ボランティアに行きたいと思います。
>東
被災地の人々にとって厳しい状況はまだまだ続きますが、
自分が少しでも力になれることを見つけて
自ら行動に移していくことが大事やね。
東の出来ることを精一杯、被災地の皆さんに届けて欲しいと思います。また、話を聞かせてね。
世界中の協力隊関係でも、多くの募金活動が既に始まっています。
誰でも、どこにいても、出来ることはいっぱいある!^^
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