2010年11月13日土曜日

デフォルター。

あ~、やっと終わったこの一週間。

いっそのこと発狂して虎になってサバンナの奥へと消えてしまいたい。

と、思い続けた一週間が終わった。


以下、愚痴ります。

先週まとめた来院患者データをもとに、カルテの整理に入った今週。

スタッフがランチに行ったっきり帰ってこなかったり、ゲームに熱中したりする午後。

3年間放ったらかしのままの患者ファイルに少々殺気立ちながらチェックをした。

次から次へと、Defaulter(3ヶ月以上来院していない患者)の嵐。

*HIVの治療薬は3ヶ月ごとに処方されるため、次回受診日は最長でも3ヵ月後に設定される。薬を中断すると耐性ができてしまい、今までの治療薬が効かなくなる。Defaulterになる理由としては、①死亡した、②別の施設に移った、③お金がなくて通えない、④病状が悪化して通えない、などが挙げられる。これに⑤施設サービスの悪さも加わると感じている。


『とにかく、私に話しかけんじゃねぇ。』というオーラが日を追うごとに増す。

もうケニアのためとか、この施設のためとか、ボランティアとかいって、

外部の者として関わる気持ちでいると、近くのスタッフに

『あんたら、患者が自主的に来るから飯食えてんねんで!』

などと、大声で叫びそうである。

なので、自分と同じ人類というくくりの患者という仲間のために力になりますよ~
という捉え方で、心を出来る限り穏やかに保った。

そして、たまりにたまったDefaulterのファイルを哀しげに見つめては

『私は、ショックである。こんなに悲しいことはない。』

という言葉を、ただ暇つぶしに私の仕事を見学にくる人々に連発。

手伝ってもらえるなんて思ったら、あまい。


そして、午前中は血圧係の補助はせず、この現状を変えるのに力を持っていそうな病院内の人物に手当たり次第話しに行った。
この2ヶ月は無駄じゃなかったと、そのとき思った。
以前、うちの施設に初めて会議を開くきっかけを作ったおばちゃん看護士のところへも行き、協力を仰ぐとすぐに施設まで来てくれた。顔色の変わるスタッフ・・・。

で、本日『やっと終わった~。』と一息ついている所に
スタッフが埃まみれの『Defaulter記録帳』を持ってやってきた。

データの集計をした先々週に、私が所在を何度も確認して誰に聞いても見つからずにいた帳面である。

『MIHARUが探してたもの、あったわよ。この続きを使うといいわ。』


心の声:『あんた、本気でいってんの?』

この一週間で判明したDefaulterの数、1118名。(by my パソコン)

しかもその記録帳、NO、名前、性別、年齢、出身、連絡先など全て手書きで記入するもの。

心の声:『書きたかったら、暇なあんたが書きなはれ。』


そして、その記録帳に記されている最後の日付は2008年のもの。

心の声:『書いてどうなんねん!!』



初めてですね~、1年半後に日本に帰れることをこんなに喜んだのは。


さて、来週はデータの活用法を手当たり次第実践予定。

盛り上がってまいりました~。 IN KENYA

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