たまたま話したユースメンバーがこの会議に出席しているということで、参加させてもらう約束をしていた。
こんな重要な会議が月一回開かれていると先々週知ったときは「今更感」が大きく結構ショックだった。
今までユース層へのアプローチや学校教育の必要性を色んなところでアピールしてきたが、
「だったら、○○に行けばいい情報が得られるよ」とか
「だったら、○○さんに会えばスムーズだよ」などのプラスαの情報は、
昨日のブログでも書いた通り、かなり具体的にこちらから聞かないと教えてもらえない。
「会議がある」ことも「会議が延期になった」ことも、その他の有益になるような情報も
彼らはわざと教えないのではなく、ただ聞かれないから言わないだけなのだ。
しかし、会議に行ってみると、このタイミングでよかったと思えるものにもなった。(That'sポジティブ思考)
ユース活動を管轄するオフィサーはかなりやり手の女性で、
メンバーたちが書いてきた月間レポートを不十分だとして突き返していた。
会議開始から日本人に近い目線で会議開始の30分の遅れ、援助資金に対する責任感のなさ
などをガンガン指摘していて何かとても気持ちよかった。
“責任感のない人がボランティアを名乗ることほど、迷惑なものはない。”という言葉を思い出す。
続く議題はいつも私が考えているユース層へのアプローチ法や、コンドーム使用の普及、
ドラッグユーザーへの効果的なアプローチ、世界エイズデー(12月1日)にむけての計画だったため、
私も勢いよく挙手して日頃の活動の中で考えている問題点やもっとこうしてみてはどうかという点を述べた。
いつも通り「私の英語は聞き取りにくいですから、みんなしっかり集中して聞いてください。」から始まり
「会議の中で話していても何も変りません。人々にきっかけを作ることが大事。
みなさんの現場での具体的な行動こそが、この状況を変えることができるのです。」
という、どっかのドラマで聞いたことあるような台詞を、それはそれは熱く語った。
イメージアップの具体例として紹介した「ズキンちゃんシール」もみんな気に入ってくれて
携帯に貼ったりしてくれて嬉しかった。
さて会議も無事終わり、エスタの事務所に寄るため通りかかった広場に人だかり。
それは故ワンガリ・マータイさんの追悼イベントの一環で
ケニア国内を自転車で回りながら植樹活動をしている人たちだった。
ナイバシャから車で6時間はかかるカカメガからきているらしい。
その人々の中心に来賓のエスタがいた。
会も終盤だったようだが急遽参加することになり、そこからさらに30分以上の長い来賓のお話を聞く。
そしてようやく植樹開始!となった時、話の一番長かったおじさんに呼ばれた。
多くの人々に見守られつつ、写真を何枚も撮られつつ、誘導されて、
なんとその一番大きい記念樹を私が代表して植樹することになった。
とりあえず遠慮もしつつ、2度ほど「私でいいのでしょうか?」と聞いてみたが、
バッグを肩からさげたままの私が水をやり終えるまで
誰も異論を唱えることなくじっと見守ってくれていた。
(なんじゃ~、この展開・・・。)
30分前までただの通行人だった私が、なぜ皆々様を代表して植樹しているのか実に謎だった。
そして最後にみんなで記念樹を手をつないで囲み、マータイさんの始めた植樹活動の成功への祈りをささげた。
故人となってより一層、ケニアや世界中の人々に受け継がれる意志や活動を残したマータイさんの偉大さを改めて感じた出来事だった。
「最後まであきらめちゃいけない。あなたの意志をこの地にしっかり根付かせなさい。」
もしかしたら今日の出来事は、会えなかったマータイさんからのメッセージだったのかもしれない。
木々たちもナイバシャの地にしっかり根を張って、大きく育ってほしい。
さぁ、明日もがんばろう。
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