『GOOD LUCKENYA in SIAYA』に参加してきた。
ナイバシャからシアヤまでマタツの乗り換えは2回。
パンクとエンジン不良により乗客のみんなでマタツを押したりしつつ、
約9時間半かけてシアヤに到着。
任地からは本当に遠い地域のため、行くたびに「これが最後だな」と思うのだが、また行った。
本来はトラックを先頭にしたイベント告知パレードから参加するつもりだったが間に合わず
その途中で出会った3分後には即効で位置取りし、
ダンサーアベダス師匠とマリ隊員の3人でHIP・HOPダンスを披露していた。
到着が1時間半遅れたため、マタツの中で完全に踊ることをあきらめていたこのダンス。
ギリギリ間に合ってしまったのだった。
さて、今回の大きな目玉はコンドーム星からやってきた
「Mr.SAFI」(ミスターサフィ)のデビューである。
SAFIとはスワヒリ語で「安全・清潔」を意味する。
8月のエイズ対策のワークショップ。
コンドームに対しての負のイメージを打ち崩そうと
我がチームが寝る間を惜しんでチクチクと製作した力作。
今後、ケニアのコンドーム業界を激震させるであろう、このMr.SAFI。
このイベントinSIAYAで、ついに命を吹き込む時がやってきたのだ。
ジャンボ~!ボク、Mr.SAFI! カゴバックにコンドームをいっぱい詰めて、いざ出陣。 |
さて、注目のケニア人の反応は・・・・
マスコットキャラクターや着ぐるみに免疫のないケニアの人々は、一切誰も近寄ろうとせず、完全に引き気味。
しかし、確実にみんなが注目している状態。
けれども、都合のいいことに着ぐるみの中に入っている私の視界はピンク一色で
その場の空気は一切伝わることはなく、
イメージは夢の国のミッキーばりに、自分なりにかわいいしぐさを連発。
そのため?1時間もすると多くの子供たちに囲まれすっかり人気者となったMr.SAFI。
続いて、タウンや会場にいる若者たちにコンドームを配り歩くことに・・・。
多くの若者に「Mr.SAFI!」と呼ばせ、コンドームを渡すことに成功。
シアヤはHIV陽性率が約15%もあり、一夫多妻のルオ族がいる地域である。
4個セットのコンドームを配布していくと、多くの若者が「もっとくれ!」と言ってくる。
「これっぽっちじゃ、一晩で終わるじゃないか!1カートンくれ!」
といわれたかと思えば、
「私はコンドームを使わないほうが好きなの。いらないわ。」
って拒否するおばちゃんもいるし、
「Directly!!」(コンドームなしで直で!の意味と解釈)
と、連呼するおっさんもいるし、
「使いたいのは山々なんだが、私にはそんな相手がいやしないんだよ。
こんなジイよりも、若者たちをあたってくれたまえ。」
と、懇々と話すジイさんもいるしで、なかなか面白かった。
イメージ最優先。 言葉を発することのできないMr.SAFIには やさしい通訳のお兄さんが付き添ってくれます。 |
陰気なものでなく、陽気なイメージで宣伝すること。
直接コンドームを配布することや、着ぐるみキャラクターを使ったイメージ戦略は
若者たちの行動変容に少しは繋がるのではないかという手ごたえを感じた。
Mr.SAFI 初めてのおつかい。 |
今回シアヤの隊員3名が企画してくれたこのイベント。
隊員と地元の人、各種団体の人たちとの関わりを強く感じることが出来る素晴らしいものだった。
3名の疲労した顔も、それを取り囲んでイキイキとしていたケニア人の顔も、どっちもとても輝いていた。
長い期間の準備、運営、お疲れ様でした。
Mr.SAFIの次の舞台での活躍はまた追って報告したい。
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