2010年9月23日木曜日

アクティブ。

3週間前から職場に研修に来ている栄養士の22歳の女学生。
使い終わったボールペンを、掃除をしている私の横でポ~イ!っと投げ捨ててしまう彼女。(教師時代に戻ったかのように、拾いに行かせたのはいうまでもない)


しかし、昨日は彼女の動きがいつもと明らかに違っていた。
いつもの彼女といったら仕事は2の次なのに、
昨日は患者を待たせまいと俊敏な動き。
カルテを取りに来るのにも勢いを感じる。
気づいた他の同僚が、「今日はどうしたの?!」と彼女に聞くと、

「アクティブ・ミハルの真似してるの!」
との返答。
フフ・・、どうりで・・・。
思わずニヤリとした、うれしい出来事だった。

赴任してから出張などもあり活動自体まだ1ヶ月たっていないが、自分の気付く範囲で何かしら診療所に手を加え続けている。
まだ来てすぐということもあるので、大きく出るのは決して得策ではない。
しかし、ほんの少し「これなんて、いかがっすか?」という感じのお試しグッズ的なものを忍ばせ続けている私の日常。そして、若干ではあるが手を加えただけの変化が感じられるようになってきている気がする。

まず①待合室のイス。
毎日、毎日、そこらへんの石やら木の板やらを集めては組み立て、修正を加え続けてきたオンボロのイスの数々。
待合室の患者の負担緩和に!と思って作り続けてきたが、座る位置どりを一歩間違うとイスは総崩れし患者にも若干の危険を伴う、もしかしたら無いほうが安全かもしれないイスたち。
今回その危険性が認められたのか、それを見た他の病棟の人が立派な長イスを2つも寄付してくれた。そして、迷うことなく自作のイスはゴミ捨て場行き。
これで、いいのだ。

②診察券受付BOX。
来て早々3日目に作った診察券受付BOX。
日本の病院の受付には必ずある診察券受付BOXがうちの診療所にはない。
そのため受付の机上にカルタのように診察券が並べられ、誰が最初に来たのかもわからず、改めて患者自身に来た順番を聞き直すという作業が入る。
そこで、登場させたのがこの「診察券受付BOX」。
何度も端っこに追いやられるのを目立つ中央に戻し続ける日々。最初は同僚もあまり進んで使用していなかったが、ここ最近は患者にBOXに入れるように指示している姿を見かけるようになった。ようやく定着した今は、朝からの混雑時でも順番が入れ替わるというストレスもなく、患者に順番を聞く作業もなくなった。
これは、いいのだ。

③日めくりカレンダー。
ナイロビのスーパーで見かけた「日めくりカレンダー」。
月・日付・曜日がそれぞれあり、半永久的に使えるアレだ。
そういえば、日本の受付によく置いてあるのを見るよな~。
ということで、購入して帰ろうと思ったが
「購入は一瞬のこと。しかし、作る作業は半日楽しめる。」
ということで、早速職場で午後の空いた時間にいらないボール紙を使って製作、受付の机にスタイリッシュにのっけてみた。思いのほか好評を得ていて、うちの診察室にも欲しいと注文が入ってきている。
なかなか、いいのだ。

④掃除係
暇があったらとにかく掃除。カルテの整理やPCのキーボードのゴミ掃除など、毎回一部分のみを徹底的に掃除する、自己満足の活動。
そして、帰る際に続けている芝生のごみ掃除。
最近は同僚が目立つゴミを拾ってくれるようになった。
しかし、患者たちは本当に平気でゴミを捨て続ける。
日本人にはゴミだらけの場所には平気でゴミは捨てられるが、きれいに整備されている場所には捨てないような感覚があるように思う。状況や大多数に従うといったような・・・。
しかし、ケニア人は日常的にそこら中にゴミを捨てるので、まず芝生がきれいに掃除されているということに気付いてはくれない。
気付いたところで捨てるのを止めてくれるのかもわからない。
患者は3ヶ月サイクルでやってくるので、何とか浸透させたいものだ。
植えたデイジーも花開く3ヵ月後に向けてがんばりたい。
まだまだ、これからなのだ。

教師をしている時も本当によく感じたが、やってもやらなくてもいいような、どうでもよさそうな物事の中に、色んなことを結びつけるきっかけがあるような気がしている。
上記のことを通してだけでも、色んな会話と交流が生まれている。
普段の行動にひと手間かけてみる。
そこからの気づきや自分自身の楽しむ気持ちが、次への新たなきっかけを生み出すことはとても多い。

「2年間しかいないミハルが、一番変化を与えているわ!」

いかに変化のない職場かということの表れでもあるが、
同僚からこんな言葉までいただき、本当にうれしかった。
さて今度は何をしてやろうか。と思っている。

今は言語もままならず、ひと手間を加える作業しか出来ないのも事実だが、これからもちょいちょい手をかけてはいろんな報告が出来る活動にしたい。



4 件のコメント:

risa さんのコメント...

GUTSの日記はあまりに心に響くので,同期にも1日分読ませてみたよ☆表現がうまくておもしろい、そしてわかりやすい。みんな『もっと読んで!!』って読み足らないほどでした。
購入より作る作業を選んだこと。きっとGUTSの作った物として大切に残るだろうね。
GUTSを見てると,気付いたことを確実に1つ1つ行動に移していて,前進している。見習います!!

MIHARU さんのコメント...

risa
うれしいコメントありがとう^^
途上国にいると時間を金で買うなんてのは、時間がない人だけの贅沢やもんなぁ。
でも、存分に時間を感じられる毎日ってのも日本にはない贅沢かも。
と言ってはみたものの、単純にやることがナイ!

物はそのうち無くなるやろうと薄々感じてるけど、“毎年デイジーが咲く度にミハルのことを思い出すねぇ”みたいな流れになるようにコツコツと花の種だけは植え続けます。しかし、まだまだやることが限られてるからな~。お互いがんばろうっ!

モロッコの男 さんのコメント...

小さなことからコツコツと☆
見習います!
自主的に手伝う人が出てくるまで俺もなんかじはじめていくことにするよ☆
サンキュー☆

MIHARU さんのコメント...

モロッコの男さん
コメントありがとう。
ほんまに小さ過ぎることばっかなんやけど、
ぼちぼちやるしかないからな~。

でも、何が大きなステップに繋がるかわから
しばらくは存在感アピール活動の一環として頑張ります。