それは突然起こった。
その日、風呂に入るのを伸ばし伸ばしにしていた末の断水。
それも、出張から帰ってきたその夜。1人暮らしをして2日目の夜のことである。
前回まで勢いよく出ていた水だったので、なんの疑いもなく完全にこのまま出続けるものだと
思い込んでいた水。
ケニアや他国の同期隊員の、水なし生活の話を聞いても、完全に人ごとのように聞いていたのに・・・。
本当に、突然起こった。
しかも3日間連続。
ビックリするというよりも、ただむなしい。
ここナイバシャは標高が高く朝晩冷えるため、なおさらむなしい気分になる。
何度も蛇口をひねりすぎて、もはやどっちが出るのか止まるのか分からない。
町内アナウンスなどは存在せず、水道がいつ休止していつ再開するのかも全くわからない。
ミネラルウォーターで歯を磨き、コーヒーを飲む。
風呂は、庭にあるタンクの雨水を使用しバケツ1杯で体も頭も洗うことにした。
コップを使って少量の水をまんべんなく身体に流していく。
そもそも雨水とは、どれほど汚く、どれほどキレイなものなんだろうか。
続いて、バケツ2杯の雨水で洗濯物を洗ってすすぐ。
1人暮らしをして初めての洗濯。
この時までわざわざとっておいた日本の液体洗剤を初めて使った。
節水とエコをうたった宣伝文句に、力のない笑いがこみ上げた。
タンクの水量を気にかけて、雨が降ることに喜びを感じ、
その後、3日ぶりに水道の蛇口から水が出たことに安堵した。
停電はしょっちゅうあり、昨夜は大雨で一晩中の停電に見舞われた。
私はアフリカにいる。
というより、
ここは、日本ではない。
と強く感じた3日間だった。
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