7~9月のマサイマラの名物といえば、「ヌーの川渡り」。
今回のツアーはローシーズンに切り替わった10月上旬。
「運よく見れたらいいなぁ。」といいつつ、結構な期待をしていた我々一行。
この時期のマサイマラにはすでに川を渡り終えたんだか終えてないんだかわからないヌーたちが
至る所に集団でいます。
ヌーには失礼ですが、半日もすれば見飽きるヌー。
一頭のみで立ってるだけで様になるウォーターバック。 本当にカッコイイ。 |
あ、またヌーだよ。 何か、バランスが悪いんだよね。 |
白熱のケンカシーンでさえも マタツステージでケンカするケニア人を見るような 冷ややかな目で見てしまいます。 「あ~、また、ヌーがなんかやってるよ~」的な。 |
そんな時、「ヌーが川を渡りかけているよ」との一報を受け
我々のサファリカーもすぐにマラ川沿いに移動。
すでに多くのサファリカーが見守っています。 |
集団で川を渡りつつ、ワニとの死闘を繰り広げてこそのヌー。
最大の見せ場、到来!
川岸でたたずむヌーたち。 「押すなよ。絶対押すんじゃないよ!」 「オレがいく!」 「いや、だったら俺が行く!」 「いや俺がいく!」 オレがオレがオレが・・・・ 「じゃ、どうぞ、どうぞ、どうぞ~~」 的なやりとりがあるんだか、ないんだか・・・ |
サファリカーはヌーを刺激しない距離を保って ヌーが前進、後退を繰り返すのをひたすら待ちます。 (サファリカー左、ヌーたち右) |
他の日もこんな風に待っておりました。 |
「行くの?行かないの?どっち?」 耳を澄ますとヌーたちの葛藤が聞こえます。 |
先頭のヌー「俺、もう弱い自分を卒業したいんだ。俺を行かせてくれよ!」
2~4頭目のヌー「お、お前、本当に行くのか!?
なら俺たちもお前と一緒に行くさ。俺たち仲間じゃないか!」
5頭目以降「今日も草めっちゃウメー。ムシャムシャムシャ・・・」
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そう、葛藤してるのは先頭グループのみ。
その他大勢は前の人にただ着いてくスタイルの様子。
その頃、川岸にはお腹を空かせたクロコダイルが、こっちにも |
あっちにも・・・ウジャウジャ |
そして、その周辺には喰われた先輩ヌーたちの残骸が・・・・ |
ぎゃ~!!オレやっぱ無理ぃ~!! やっぱオレも行かな~い!! じゃ、オレもオレも~! おい、おいてくなって~!! オレ弱いままの自分でいいし~! ダダダダダダ~~~ッ! |
時間をかけてようやく川岸までじわじわ詰めたのに、一瞬にして草原へと帰っていきました。
想像以上に幅の小さかったマラ川。
ヌー以外にも色んな動物がこの川を渡るそうですが、
身体バランスが悪いためワニにやられる確率が高いヌーたち。
川にかかる橋の横でも川渡りに挑戦するヌーたちの話を聞いて
「橋を渡ればいいのに・・・」
と思ったのは私だけではないはず。
しかし、その場の勢いのみで前進し続けるヌーらしさを失うことなく
いつまでもヌーの川渡りショーを続けてほしいものです。
一度、生で見てみたいなぁ。
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