2011年10月1日土曜日

無料コンドーム配布。

エイズ対策隊員として普段の活動からコンドーム、コンドームと言いまくっているが、

コンドームなしの性交渉でHIV感染する確率は0.1~1%といわれている。

え!?たったそれだけ!!?と思った人も多いはず。

もちろん確率なのでその1%が何回目に訪れるかは誰にもわからないし、

その他の性感染症に罹患していたり、

接触する性器(陰茎・膣・肛門・口腔など)の組合せによってその確率は増減する。


しかし、この統計をもとに

HIVウイルスをセックスによって感染拡大させるためにはどうすればいいのか?

と逆に考えたとき、

100~1000回セックスしてたった1回しか感染しないHIVウイルスということは、

3日に1回やっても1年で100回、そのペースで10年間継続してもようやく1000回にしかならず、

それで少なく見積もって1回の感染、多く見積もって10回の感染にしかならないとなると、


絶対条件としてまずは無防備のままとにかくヤりまくること、何度も何度もセックスして

パートナーは1人に絞らず出来るだけ多くの人数ととにかく回数をこなして、


さらに感染する確率を上げるためには他の性感染症などを併発しておくことがより効果的となる。


そう考えると、他人にHIVを感染させるのってけっこう大変だなぁ。と思うのだが、


それをこなせる人々が確実にいすぎるおかげで今日も確実にHIVの感染は拡大している。

アッパレ人類・・・。


タウンやマタツステージで予防啓発活動をしていると、

必ずといっていいほど『無料コンドームはないのか?』

『配布してくれよ!じゃないと、使わないぞ!』とまで言われる。

最初に無料コンドームの配布やりはじめた奴、誰やねん。と、思う。

自分の性行為の安全性までも援助に頼るのか。と、思う。


とりあえず「ちゃんと自分で買いなさいよ。」と毎回返事をしている。


無料のコンドームを配布するよりも自分の意志でコンドームを買わせることのほうが、

きっかけを自分が作っているという点で実際に使用する率は上がると思う。


昨日紹介した夫婦のように陽性となってから初めて大事なことに気付き、

後悔し、苦しんでいる人の存在を知ってもらいたいものだ。

そういいながらも、昨日の夫婦は、診察の帰り際に無料コンドーム1箱100個入りを手渡されていたわけで・・・、

そこには施設からの“泣いているから、特別に1箱サービスしてあげるよ感”が漂っていて、

「てか、どないやねん!」と、やっぱりわけがわからなくなった。




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