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2012年1月11日水曜日

アフリカ最高峰キリマンジャロ挑戦への道。

幼いころからアフリカ大陸最高峰キリマンジャロに挑戦するのが夢だった。

アフリカに赴任が決まった時、キリマンジャロが私を呼んでいる気がしたのだ。


というようなことを言ってみたい気もするが、

私は内発的動機で「キリマンジャロに登りたい!」と思うような女では全くない。




人はなぜ高い資金と高い危険を冒してまで山に登るのだろう。

私の場合は、ほんの出来心だった。


そう、周囲の隊員がこぞって高い山に登るものだから、
なんとなく登っておかないと損な気がして、
ほんの出来心でキリマンジャロに登ると決めた半年前から
「キリマンジャロで遭難している自分」というシュミレーションと闘いながらの日々を細々と過ごした。
ひとことで遭難といってもパターンは色々である。



そして出発前日に不幸は起こった。
重量感のある登山リュックと両手に登山グッズを抱えてナイロビに到着したときのこと。

履き慣れない登山ブーツの紐が両足に絡まりジャリ道で両手をふさがれたまま転倒した。
15kgのリュックで後頭部を強打し顔に打撲と全身に擦り傷。
通りすがりのケニア人たちに「ポーレポーレ」と助けられ、流血&足を引きづりながらドミトリーに到着。
その翌日は首が回らなくなった。それに加えて風邪の前兆なのか2日前から止まらない鼻水。

これは「登山はやめたほうがいい」という神のお告げかもしれない。

31歳って、前厄だったっけ?本厄だったっけ?
なんかやばくね?

と最後まで揺らぐ決意。という感じで、


「あなたはなぜキリマンジャロに登るのですか?
 キリマンジャロは知識で登る山です。
 呼吸法をおろそかにして最終日に高山病に苦しむ隊員がいっぱいいます。
 残念ながら、これは協力隊に限ったことなのです。
 この先、協力隊から犠牲者が出るのは時間の問題です。
 山をなめてはいけません。身体異常、高山病の症状が出たらすぐに下山をするように。」

と書かれたJICA事務所から渡されたキリマンジャロ登山用資料をようやく行きの飛行機で熟読し、
すべてを人任せにしていた登山初心者の私はドッキドキしながらタンザニアに入国した。



こうして「勇気ある撤退」を第一目標にした
ケニア同期隊員6名との年末キリマンジャロ登山がはじまったのである。

何の参考にもならない続きは次回。


さて、2012年とっくに明けておりますが、みなさんよい一年をお迎えのことと思います。
今年もよろしくお願いします。


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