Translate

2011年7月19日火曜日

情熱キャラバン総括。

今回のキャラバンもケニアの子供たちに『HIVAIDS予防を通して何を考えさせるか?』というところに重点を置いた。

自分の人生は神のものでも誰のものでもなく、自分自身のもの。

一度しかないあなたの人生を、あなた自身が何を選び、どう生きるか?

以下、今回のプログラムをまとめて紹介。

(共に活動した同期マリ隊員のブログも必見!!→マリ共和国★)

・日本語紹介と日本の場所確認(準備中の時間を利用して)
 日本は中国の一部じゃないって知ってたかな?
最後のクラスでようやく正解者あらわる☆
・まずラジオ体操で今日のレッスンに向けて体と心をストレッチ
 (ガーナのラジオ体操隊員様、素晴らしいアイデアをありがとう。)

・HIV/AIDS陽性者の手記Positive Storyを朗読
プロジェクターを初めてみる生徒も多い。
視覚的な効果からも興味を誘う。
・HIV/AIDS基本知識

 ディープキスでも感染しないHIVウイルス。
 日常の中での感染経路は限られている。

 みんな知ってるHIV/AIDSの基礎知識。
 そして、どう振舞うべきかということも。
 
 でもね・・・・。
 恋をするとその判断が出来なくなっちゃうんだな、これが。

 あなたは、恋に落ちたことありますか?
 今、好きな子はいますか?

・では、目を閉じて想像してみよう

 『20才になったあなたに素敵な恋人が出来ました。
 素敵な恋人と何がしたいって思うかな?』

そりゃ、やっぱり。
みんな、ニヤけちゃうよね。




その後、グループディスカッションで意見交流。

『20歳なんだからSEXって書いていいんだってば!』
『大丈夫かなぁ。』
話し声があちこちから聞こえます。




その後、いくつかのグループが発表。
子供たちはとても積極的。

ところでさ、みんなABSTAINできるの?
もちろん『YES!』


『早期妊娠はダメ!』『学校が大事だもん!』

ごくたまに・・・『NO!』

そうかそうか。
じゃあ、結婚した後はどうすればいいの?

『定期的にVCTに行く!』『お互いのことをよく知る!』
『コンドーム使う!』『家族計画する。』

そうそう、みんなが答えられる当たり前のこと。


でもね、それが出来ていないのが今のケニアなんだよ。

では、これからワークショップでケニアの感染拡大の疑似体験をしてみよう。

・HIV感染拡大の疑似体験ワークショップ『水の交換』




最初たった3つのカップ(ケニアのHIV感染率7.4%に準ずる)にしか含まれてなかった薬品(HIVウイルス)が、クラス内で3人のパートナーとの水の交換(無防備な性行為)を繰り返すことにより、最終的に十数名にまで広がる(感染拡大)疑似体験。

交換後は全員が無色透明の水だけど、薬品を使って検査すると十数名が真っ赤な水に変わる。

体験といえど感染したショックを隠せない


赤くなった人、起立~!
一体、誰から感染したのだろう!?
いや待てよ、そもそも・・・
ボクのステイタスは最初、陰性だったのだろうか?
そう、これがケニアの社会で現実に起こっていること。
 

最初の3人のHIV陽性者が自分のステイタスを知っていれば、
または彼らのそれぞれのパートナーが予防行動をしていれば、
感染拡大を防ぐことは可能だったはず。


HIV/AIDSは決して人事ではない。

HIV/AIDSを含めて
あなたの人生を決めるのは
あなた自身の行動なのですよ。

・自分の人生プランを設計しよう

自分はどう生きたいか。何歳まで生きたいか。
結婚・妊娠だってMUSTじゃない。
担任の先生も興味津々
やりたいこといっぱいあるし!
そのため
晩婚型や30代後半の

高齢出産を計画する子が目立った。
なになに?
≪25歳。日本の美しい女性と結婚する。≫
君、チャレンジャーだね。
日本の女性はお金かかるらしいから、今からお金ためなきゃね。





どの学校でもみんな意気揚々と
自分の人生プランを発表してくれた。


・最後のまとめ


私たちはケニアの病院で働いています。
そして、毎日何人ものHIV陽性患者をみています。
患者の中には健康な人もいますが、ただ死を待つだけの人もいます。


 『さて、あなたは何歳まで生きたいですか?』




 世界で一番長い日本の平均寿命は86歳。
 ケニアの平均寿命は51歳。
 その原因は感染症。
 
 でも!日本もたった60年前は同じ環境だった。
 国民自身が立ち上がり、今の日本がある。
 大事なのは将来の展望をしっかりもつこと。
 そして、その目標に向かって正しい努力をすること。
 自分たちの力を信じて、状況を変えていくこと。


 ケニアだって変えられる。
 アメリカでも日本でも他のどの国でもなく、
 ケニアがケニアを変える。
 そして、次のケニアを作るのは、ここにいるみんなの世代。
 
最後に生徒たちにメッセージを送る。

心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

If your MINDSET  change, your BEHAVIOUR will change.
If your BEHAVIOUR change, your HABIT will change.
If your HABIT change, your PERSONALITY will change.
If your PERSONARITY change, your DESTINY will change.
If your DESTINY change, your LIFE will change.

そう、あなたの心が大事。
あなたの人生は全てあなた次第なんだから。


GOOD LUCK KENYA!!


・みんなで集合写真撮影をして終了


暑苦しいくらいに情熱を詰め込んだ1レッスン約80分。

(予約受付中!!)


2週間のキャラバンは無事終了したが、自分たちの新たなスタートを感じさせるものにもなった。

色んな学校を回ることで地域性や民族性、校風、教師陣などの生徒たちを取り巻く環境の違いが

子供たちの想像力や創造力の伸びを左右することも実感した。

学校という場所、子供たちの純粋さから溢れ出るパワーは巨大だ。

教育が人をつくる。

教育が国民性をつくる。


教育の可能性を大いに感じた。


生徒たちに授業を通して伝えたいこと、感じてほしいこと、気づいてほしいことは

日本もケニアも全く同じ。



多くの子供たちの笑顔、大きな夢に包まれた幸せなキャラバンだった。

さて、次はセカンダリー(高校)キャラバンに向けて、何を仕掛けるかな。

2 件のコメント:

よーこ さんのコメント...

みんな、よくやった!!
感動した!!
私も一緒にまわりたかったな~~~~

Miharu Shimizu さんのコメント...

>よーちゃん
ありがとう!
ニャフルルでも本当にお世話になりました。
あの時に得た経験が今回のキャラバンの基盤となってます。
少し進歩してようやく形になってきたかな。

ようこ先生の図工教室?音楽教室?
今度は一緒に出来たらおもしろいな!