久しぶりにセンターに勤務した今週。
一歩引いて、出来るだけ補助の立場に徹し、改めて自分のいる病院の体制を見ていた。
チャイルドデーと重なるため、最も混み合う水曜日。
なんでそうなるのか不思議なくらい患者のカルテの順番がぐちゃぐちゃになり、患者よりもスタッフのストレスがたまっている。
結局気づいたときには、運悪く検診まで行き着かなかった母子8名を残し、スタッフはランチなどに出かけてしまった後だった。
その昼過ぎの出来事。
近くを通りかかった私に、患者の1人が話しかけてきた。
「いつまで待っても自分の用事を頼んだスタッフが返ってこない。
どこへ行ったのか、私には見当すらつかない。一緒に探してくれませんか?」
あれこれ話しながら、とりあえず見当をつけた場所に行ってみると、そこにはおばちゃんの探していたスタッフの姿。
用事を済ませて、再び元の場所へ共に帰る途中、
「この病院のセンターは、患者さんたちにとってどうですか?」
と質問してみた。
「3年間通っているけど、ここのサービスはとても不十分(poor)だわ。」
予測していた解答が返ってくる。
それでもここに通う理由は、家から最も近いからとのこと。
「今日もたくさん待たせてしまったもんね。
そういった不満などは、他の患者さんたちと共有することはある?」
と続けて聞いてみた。
「今は、聞かれたから答えただけよ。不満なんて誰にも言ったことないわ。
私が不満を伝えたところで、
聞いた相手がストレスを感じるだけのことだから。」
私にとって、その言葉は意外であり、深く、強かった。
そこに、おばちゃんの「あきらめ」ではなく「強さ」を感じた。
HIVと共に生きる中で、色んなことを乗り越えてきた故の「強さ」だろうか。
沈黙で全ての感情を押し殺し、黙々とスタッフの指示に従える「強さ」。
そして、続けてこう言われた。
「でもね、“ あなた ”の存在は、私たちにとって希望なのよ。
日本人の “ あなた ” を前回初めてセンターで見た時、
何かが変わればいいな、と思ったわ。」
おっと、鳥肌立ちまくりの事態。
『言ってくれるやん!おばちゃん!』
コレを聞いて、火が着かないわけがない。
患者さんたちが忍耐強く我慢する必要のないことはたくさんある。
「おばちゃん、待っててや!」と、言う私に
「今日は、本当にありがとう。助かったわ。」
そう笑って、おばちゃんは去っていった。
普通のことをして、患者さんに「ありがとう」といわれることは本当に多い。
素敵な言葉だ。
会議や出張で、今年勤務する日は残り2日となった。
24日のイブと25日はクリスマスバージョンの病院食を作る手伝いをする予定。
残り2日&2011年
心にこの言葉を留めて活動していきたいと思う。
心にこの言葉を留めて活動していきたいと思う。
《マザーテレサの言葉より》
親切で慈しみ深くありなさい
あなたに会った人がだれでも
前よりももっと気持ちよく
明るくなって帰るようにしなさい
親切があなたの表情に
まなざしに、ほほえみに
温かく声をかける言葉にあらわれるように
子どもにも貧しい人にも
苦しんでいる孤独な人すべてに
いつでもよろこびにあふれた笑顔をむけなさい
世話するだけでなく
あなたの心をあたえなさい
孤独な人はどこにでもいます
あなたはそのことに気づいているでしょうか?
2 件のコメント:
ガッツ、ひさびさです!
ブログのぞかせてもうてたけど、
初?コメントー
いつもガッツの投稿をよんで刺激をもらってたけれど
今回のはうちまで鳥肌がたったー
これまでの積み重ねってすごいなぁと。
赴任されて5カ月。
みてるひとや通じてほしい人にはしっかり通じる期間なんやな~ておもったよ。
また、お邪魔します。
極寒の地より~
>シーサーへ!
おぉ~!極寒の地に生きるシーサー!
お久しぶり。そして、コメントありがとう。
また、こちらも刺激をもらいました。
任国に入り半年経つと、自分の居場所だけでなく色んなものが目に映ってくるよなぁ。
準備期間は十分。
これからは着実に行動に移していく時期かな。
お互い1歩1歩やるしかないね。
みんながいるから、さらに頑張れる。
また、メールします!ほなまた!
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