日本の冬。
どの家庭でもコタツに入ってミカンを食べている頃だろうか。
トイレに行こうとコタツから出た瞬間、「待ってました!」といわんばかりに、
「コーヒー入れてきて」だの
「2~3個ミカンとってきて」だのと、みんなに注文された我が家。
しかし、ミカンを運んだ記憶はあるものの、ミカンを食べた記憶はほとんどない。
嫌いではないが、自ら進んでミカンを食べることはない。
単に面倒くさいというだけでなく、指先が冷えるから。
ミカン自体に体温を持っていかれそうな気がするし、
身体が末端から冷えるので、コタツから両手を出したくない。
健康オタクで冷え性の私は、特に冬場、身体を温め保つことに貪欲になっている。
そして、ミカンだけではなく、1年を通じてその他のフルーツも自ら食べることはほとんどない。
以前、読んだ本に身体を冷やす作用がある食べ物として、トロピカルフルーツを含む多くのフルーツが紹介されていたのが決め手となっている。
なので、自ら食べる桃・梨・大きい葡萄の3種を除いて、「食べたい欲求」が「身体を冷やしたくない欲求」を超えることはまずないので食べない。
「朝のフルーツは金なり」という言葉も、その作用もよく知っているが、朝に冷えたものを食べるとお腹を下す不安に付きまとわれるため自分の中では今まで却下してきた。
しかし!お気づきのように極端な私。
ケニアではなんと、毎日トロピカルフルーツを食べる生活を送っている。
それはフルーツ中毒といえる勢いで、特にパイナップルとマンゴーは主食になりつつある。
決して自分の身体への挑戦を試みているのではない。
暑すぎず寒すぎず、という一年中変化しない気候の中で、常温で食べるフルーツに冷えの心配はなく、何よりそのおいしさに完全に目覚めてしまったからである。
どの路上でも手に入るし、とっても安い。
パイナップル1玉 30~50シル(~約60円)
マンゴー小 5シル(約6円)
マンゴー大 20シル(約25円)
パイナップルを4等分して、スイカのように贅沢にかぶりつく。
身体の60%が水分ならば、今の私の身体は果汁40%くらいだろう。
一生分のフルーツを、ケニアで食べている気がしている。
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