予定通り、同期隊員の勤務するHIVケアセンターに見学に行ってきた。
行ってみると多くのスタッフが「おはよう!」と日本語で声をかけてくれた。
HIV/AIDSのケアセンターとしては
ケニアNO.1 = アフリカNO.1 = 世界NO.1
というだけあって、うちの病院と比べても違うところだらけ。
HIV感染率は私の住む地域リフトバレー州の約3倍あるニャンザ州。
感染者が多い分、期待できる効果や結果も大きい。
政府や援助の力の入れようも他の地域と比べて高いことを感じている。
施設の広さは6倍、患者の数は5倍、スタッフの数は3倍、
厳しいリーダーのもとでの協力体制は無限。であった。
働いているスタッフの多くがHIV陽性者であると聞いて、こまごまとした部分への気遣いが行き届いていることにも納得させられた。
私の知っている限り、うちの施設に陽性者スタッフはいない。
毎日150~200人の患者が来院し、列を乱すことなく決められた手順で患者が進んでいくというパターンがしっかり確立していた。
デフォルターの追跡を行う専属スタッフも3人いて、何を質問してもしっかり回答が返ってきて感心するばかりだった。
今後の改善点といえば、人員削減くらいだろうか。
しっかり出来上がっている体制の中に派遣されることの難しさがある。
自分の存在意義すら問われそうなこの施設。
どんな環境でも、そこでしかわからない苦労も、そこでしか得られないものも、人の数だけあるんだろうと感じた。
日本での私の場合、
教師をして、担任をして、顧問をしたことで、色んなものを得て、学ばせてもらった。
今も、担任したいなぁ。と思う。
未練とは、また違う。
楽しい毎日の中でも、漠然と思う。
自分にとってあれほど、毎日の刺激も、素晴らしい出会いも、素晴らしい経験も、豊富にある職はないと今でも思う。
1~3年の間、1人1人の生徒とつかず離れずに、じっくり向き合って成長をみせてもらえる楽しさと喜び。
協力隊に応募した時も、協力隊に合格した時も、生徒の前に立っていた時も、ケニアにいる今も、同じように思い続けている。
思う中で、自分で決めて、ここにいる。
私がここで得るべきものとは?
教室ではない、ここで学ぶべきこととは?
もう既に色々学ばせてもらっているが、これからが本番。
人は皆、自分が得るべきものを得られる環境を、用意されている。
というより、常に選択している。
数々の自分の選択で成り立っている自分の人生。
出会うべき人、こと、環境にちゃんと出会うためには
何よりも、勝負し続けること。
たとえ悩んでも、考え込んでも、常にアンテナを張って、動くべき時に動くこと。
初めての同期の任地訪問は、自分を客観的にも見られて、とても刺激的なものだった。
もらったヒントを、また、今後の勝負の材料にしていきたい。
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