2011年5月7日土曜日

折り返す。

本日、教え子(高2の時の担任が私)のケニア旅が幕を閉じた。

彼の乗った航空機がナイロビ空港を飛び立った。

普段から、たくまし過ぎる協力隊仲間に囲まれすぎているせいか、
18歳の彼がとても小さく見えた1ヶ月。

機上からアフリカの大地を見つめながら、彼はこのケニアでの日々をどう振り返っているだろうか。

『彼の目にはどう映るか?』

そんなことを考え続けたこの1ヶ月は、正直とても疲れた。


しかし、その分、楽しかった。


自分の人生の中のほんの2年間をアフリカで協力隊として過ごすと選択した人たちに、一度にたくさん出会った彼。

東日本大震災から1か月後に日本を出発し、ケニアという国で、多様な人々との出会いの中で、様々な人生観に触れた約1ヶ月だったと思う。

何かひとつでいい。

何年かかってもいい。

これからの彼の人生の中で何かしらの形になれば嬉しい。


この1ヶ月間、なるべく多くの仲間の配属先に彼を放置した。

とても貴重な経験をさせてくれた更生施設のユウヘイ、孤児院のリサちゃん、

同じ時期に日本から来て本当にお世話になったナナちゃん、マリのお姉ちゃん、

彼にたくさんの話をしてくれた協力隊のみんな、ありがとう。

また幾度もメールをいただき、かえって多くの気を遣わせてしまった彼のご両親へも

本当に感謝の気持ちでいっぱいである。




気つけば今日はケニア生活の折り返し地点。

ケニアに来て319日。帰国まで319日。

ケニアという場所で、自分自身のために全てを使える貴重な時間を過ごしていることを

教え子の存在が改めて教えてくれた。




またここから、自分の前半の日々に負けない日々を積み重ねていきたい。


ケニア生活、後半戦のはじまり。

2 件のコメント:

元生徒の父 さんのコメント...

先生、協力隊としての貴重な時間を大きな赤子の面倒に割いていただき本当にありがとうございました。
心身ともにお疲れになったことと思います。
ご厚意に甘えたいへんご迷惑をお掛けしました。
一月足らずでしたが、本人のこれからの人生において大きな大きな財産となる濃密な時間を過ごさせていただいたことと思います。
稚拙な頭に一気に詰め込んだケニアでのたくさんの経験、お世話になった多くの方々の熱い思いの一つ一つをどう消化し自分の血と肉にしていくか。
親としてじっくり見守っていきたいと思います。
本当に本当にありがとうございました。
今後の先生のご活躍をお祈りしています。

Miharu Shimizu さんのコメント...

お父さんへ
コメントへの返信が随分と遅くなってしまいました。
ご家族揃って元気にしておられることとおもいます。

息子さんの卒業式から1年が経ちました。
そしてケニア旅行からも約1年が経ちました。
「今頃どうしているかなぁ。」と時より思っています。

自ら選んた道で活躍されることを心からお祈りしています。