Translate

2011年12月20日火曜日

過渡期に思うこと。

「ケニアでの生活も残り3か月かぁ。」とはよく思うが、
その前に2011年が残り11日しかないことに先程気づき少々焦る。

が、しかし。
年内中にやっておかねばならない多くのことも、日本の場合と違ってそんなにないかということにもすぐ気づく。

先週1週間はエイズ対策会議やKESTES(ケニア奨学生制度)会議、
クワヘリパーティーなどに参加するためナイロビに滞在していた。
どの会議でも提案する側に回ることが多くなり、自分がすでに帰国間際であることを実感する。

現在のケニア隊は前回の大統領選挙後の暴動以降に大型派遣されたとあって、
約90名中60名がこの半年以内に任期を終える。
帰国まで3か月の私が、「私、まだ新入りなので。」と錯覚するほど、いまだに先輩隊員が圧倒的に多い。
また、来年の大統領選挙の暴動を懸念して隊員をいったん減らす傾向にあるため、新隊員も少しずつしか来ない。

今回のエイズ対策隊員会議では、方向性が自由なゆえの難しさがあるこの業種について、
14名の関連隊員が今後の隊員要請に関するJICA側への希望も含め、
各自が作ってきた活動の報告やマテリアルなどの保存・紹介方法についても話し合った。
ちなみにこの14名中後輩にあたる隊員は、たったのひとり。

活動の中で自身が「ああでもない。こうでもない。」と模索しながら進めていく過程はとても大事である。

しかし新旧の隊員間で情報や技術を共有し、引き継ぐことの利点や、
そうすることよって大幅に縮小できる部分もかなりあると実感している。

自分では思いもつかない仲間のアイデアや成功も失敗も、あつかましい位にすべて頂戴して、
自分の経験としてそのさらに次に進めていかないと、2年という限られた期間の中で
結局、同じ悩みを持ち、同じところに行きつき、同じ様な手立てを講じて、
同じ頃に帰国を迎えるというサイクルを抜けられない。

もちろんその経験の数々が需要のない所に押し付けがましく入り込んでくる様な、
次の隊員の活動の妨げになるものであってはならない。

あったらいいなが、そこにある。
自己流にアレンジしてさらによいもモノが生まれる。

そうやって求めた時にすぐに手の届く位置に大きな宝庫があるという理想が出来ればと、最近よく思う。

0 件のコメント: