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2012年3月15日木曜日

お断りされた布ナプキン。



どの学校や地域やサポートグループでも、大歓迎を受けた「布ナプキン」。

昨年には2つのプライマリースクール(小学校)では、

紹介だけでなく実際に布ナプキンの製作指導も行った。

対象は約30名の女子生徒。


学校には針もない、糸もない、ハサミもない、材料もない、・・・ということで、布はこちらで全て裁断して持参する。

1人で15分あれば出来る事前準備を怠ると当日は所要時間が5倍程に膨れ上がり、

これをエイズ講座とあわせて実施すると、少なくても計4時間はかかってしまうということで、さすがに心が折れてこの講座は2回で終了した。

その後に続く巡回授業では、布ナプキンについては紹介だけになった。

経費も掛からずかわいくて、どこの学校でも大人気の「布ナプキン普及活動」だったのだが、

実はこれまでに唯一きっぱりとお断りされた施設があった。



「マダム、うちには支援が十分行き届いていて、

 アメリカからの支援による使い捨てナプキンもいっぱいあります。

 それよりも私たちに宿泊施設を建設してください。」



実はこれ、以前紹介したエイズ孤児院の所長さんの言葉である。

ここを運営している所長も、

ここに支援しているアメリカの団体も、

ここに布ナプキンを紹介しようとした私も、

多分誰も悪くない。

支援の在り方について、これには色々考えさせられた。

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