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2012年3月15日木曜日

空回りマスターの躍進。

ジョンの母校に授業に行った際のこと。

あまりにもジョンが暇そうにしていたため女子生徒60名への布ナプキンの紹介を任せることにした。 

前日に他の学校で私が10分ほどで紹介する様子を見ていたのに、ガッチガチに緊張するジョン。 

「15分で十分かな。」といっていたのに、実際は55分間もかかってしまった。 

序盤に「みなさ~ん、何年生から生理になりましたか?」のまさかの全体質問で、
完全に女子生徒をドン引かせるところからのスタート・・・。 

沈黙が耐えられない彼は、終始しゃべりまくり。
絶対に必要じゃないと思われる女子生徒に扮した「生理にまつわるショートコント」もふんだんに盛り込み、
さらに静かで暗い所にズンズンめり込んでいったジョン。

私はそんな彼を笑顔(半笑い)でただ見守った。 

話が長すぎて、どこが重要なのかわからなくなる「布ナプキン」の紹介。
こればっかりは言語が達者でないほうが言葉がシンプルになり、
端的にストレートに伝わるなぁ、と思った。
これが彼が空回りマスターと呼ばれた由縁の出来事。 

しかし、ジョンのすごかったところは終了後に私にコメントを求めてきたところ。

 「全部で何分間かかった?
 自分が何を話していたか、途中でわからなくなってまとまらなくなったんだ。
 MIHARUから見て、どうだった?」 と、聞かれたので、

「人に伝えるために一番大事なジョンの熱意は十分伝わった。 話した文章を80%削ればエキスパートになれるかもしれないよ。」と、伝えた。 

それから早1カ月程がたとうとしているが、 その後のジョンの布ナプキン普及活動への積極的な姿勢はブログの通り。 

先週の水曜と今週の月曜には、女性グループやリーダーを集めて講習会を開いたとメールがあった。

「これから布ナプキン講習会を開くよ。 MIHARUが一緒にワークショップをやったおばちゃんたちも先生役で3人来てくれるんだ。」

「無事に終わりました。素晴らしいきっかけをありがとう。」 

提供する側には多少の経費もかさんでくるこの活動だけに、自分たちでやりぬく術を見つけながら、 ジョンにはこれからもっと世界を広げていってほしいと願ってやまない。

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