Translate

2011年7月28日木曜日

コンニチワ。

行きつけのスーパーナイバスで牛乳を選んでいると、背後から『コンニチワ!』と元気な声。

振り返ると、そこにはケニアの少年。

聞くと、HIV/AIDSキャラバンのクラスの生徒だった。

『覚えててくれたのか~~~!!』

学校が長期休みに入ったとのこと。

その後、マーケットへ野菜の買い出しに。

『おっちゃん、少しまけてね!』と、アボガドの値段を10シルから5シルに値切っていると

横から『コンニチワ!』と今度は恥ずかしそうな小さな声。

店番のお手伝いをしていたおっちゃんの娘もキャラバンのクラスの生徒だった。


いつも町でかけられる挨拶といえば『How are you?』か『China!』、たまに『ニーハオ!』。

初めてナイバシャの町で『コンニチワ!』と声を掛けられた。

結構、感動。


いや、感動の嵐。

挨拶してくれた2人の生徒に、しっかりその感動を伝えた。



今日の買出しの目的は、日本からのお客様のおもてなし。

なんと高校時代のバスケ部の仲間たちがケニアまで遊びに来てくれた。


地元でさえなかなか集まれない仲間が、なんとケニアで集まった。

自分の日本での生活を振り返っても、あの忙しい中よくぞはるばるケニアまできてくれたと思う。

しばらくぶりとは思えないまま、積もる話もあるようでないまま、仲間との久々の夜は楽しかった。


『何も変わってないねぇ。』と、言い合っているのは自分たちだけで、

私たちは明らかに31歳だけれども(笑)

みんなとまたケニアでひとつの思い出が作れることを幸せに思う。


長旅、ご苦労様でした。

日本からのお土産も、こんなに・・・。
何度も叫んじゃいました。
ありがとう!

2011年7月27日水曜日

新しい扉。

玄関にはドアの鍵2つと南京錠の3重ロック。

裏口もドアの鍵と南京錠の2重ロック。

家の中の3つの部屋のドアは全て鍵つき。

ベッドルームは、もちろん2重ロック。
枕元には緊急用ハンドマイクを常備。

それに加えて先週、防犯対策強化ということで、

事務所からの指示通り

新たにベッドルームへの通路にグリルドアを設置してもらった。

壁を少々荒削りしつつ何とか押し込んだ。
サイズが少し大きかったグリルドア。
壁の幅が天井に向かって
狭くなっているのが原因だとか・・・。


もちろん、ここにも南京錠。

ひとつ鍵が増えて、玄関からベッドルームに入るまで合計6つの鍵。


ファイナルステージにいる最強ボスみたいにして

イヤ、さらわれたピーチ姫みたいにして?!

今夜も安眠に就く。

2011年7月26日火曜日

逆カルチャーショック。

先日参加したスポーツイベントで、ちょうど半年前に帰国した先輩隊員と再会した。

日本に帰って半年。
「逆カルチャーショック」なるものがあったかと聞いてみた。



帰国後、ケニアで見たことのない光を発していたもの。
それはコンビニ。
真夜中に営業しているコンビニが眩しすぎて目が開けられなかったとのことだった。
そして、日本人女性の白い肌。
透き通って見えたとのこと。


そして、食パンについて。
ケニア人のチャイの時間によく登場する食パン。

どの食パンも全体的にパサパサして甘くない。
しかし、その中で格段においしいSUPAの食パン。
SUPAの食パンなら日本の食パンと比べて遜色ないとの認識で、
ケニア隊員みんなが好んで購入するSUPAの食パン。

しかし先輩の話によると、帰国後その認識が全く間違いだと気付いたとのこと。
日本で食パンを食べた時、「うん、食パンってこういうことだったよね。」と、驚愕したのだとか。

なんと、あのSUPAクオリティと全く違うらしい。
しっとりとやわらかく、あまい日本の食パン。
そのクオリティの高さは如何に?

・・・いまや、想像がつかない。

そして、いちいち『日本の食パンおいしい!うますぎる!』などの日常の中でのちょっとした感動を
周囲の誰とも分かち合えない辛さが加わるとのこと。

赴任当時から「ケニアって意外にも発展してるなぁ」「日本と変わらんなぁ」という印象で
色んなものに慣らされながら1年経過したが、
このマヒしきった感覚で日本に帰った時、一体どんなことに戸惑うのだろう。

そういや、ここ最近のホンダシの美味さは身に染みて格別である。

いっこうに減ることのない日本製の日焼け止めとすっかり小麦色に染まった肌。
わざわざナイロビの女性たちの洗練された姿と比較せずとも、
明らかに小汚いヘビーローテーションの私服に身を包む毎日。

日本の味を懐かしみつつ、鏡を見るたびにケニアでの月日が確実に流れていることを実感する

2011年7月20日水曜日

木陰で読書。



キャラバンの移動日を利用して、普段はなかなか足を運べない隊員の任地にもお邪魔した。






今回訪れた中では一番暑い地域、ヴィクトリア湖沿いにあるホマベイ。


マタツで到着するなり灼熱の太陽の下、木陰を探す。






2人の少年が木陰にあるベンチに腰掛け熱心に読書をしていた。






『勉強熱心だねぇ~』






2人が覗き込む本に目をやると、それは俗にいうエロ本だった。






なんせHIV/AIDSキャラバン中だったこともあり


驚きよりも「ケニア人もエロ本みるんや!」という発見への興奮が完全に上回る。






若者の性行動実態調査に切り替わり、そこから少年たちへの怒涛の質問攻め。






近くでサッカーボールを蹴飛ばしているお兄ちゃんの所有物とのこと。






そのお兄ちゃんと呼ばれる少年は、捨ててあったから拾ったとのこと。










1冊100シル。カラーページあり。



その雑誌の中身は文章がやたら多く、一切モザイクなしで、何というかとてもグロかった。






黒人も白人も、何組もの性交の瞬間が所狭しと並んでいる。






あ、それがエロ本か。






木の陰で保存されている、みんなの共有物のようだ。






ならばと、背表紙にしっかりとHIV/AIDS予防啓発のステッカーを貼ってやった。










その後も13歳の少年2人は引き続きその本を読み耽っていた。






お邪魔いたしました。

2011年7月19日火曜日

情熱キャラバン総括。

今回のキャラバンもケニアの子供たちに『HIVAIDS予防を通して何を考えさせるか?』というところに重点を置いた。

自分の人生は神のものでも誰のものでもなく、自分自身のもの。

一度しかないあなたの人生を、あなた自身が何を選び、どう生きるか?

以下、今回のプログラムをまとめて紹介。

(共に活動した同期マリ隊員のブログも必見!!→マリ共和国★)

・日本語紹介と日本の場所確認(準備中の時間を利用して)
 日本は中国の一部じゃないって知ってたかな?
最後のクラスでようやく正解者あらわる☆
・まずラジオ体操で今日のレッスンに向けて体と心をストレッチ
 (ガーナのラジオ体操隊員様、素晴らしいアイデアをありがとう。)

・HIV/AIDS陽性者の手記Positive Storyを朗読
プロジェクターを初めてみる生徒も多い。
視覚的な効果からも興味を誘う。
・HIV/AIDS基本知識

 ディープキスでも感染しないHIVウイルス。
 日常の中での感染経路は限られている。

 みんな知ってるHIV/AIDSの基礎知識。
 そして、どう振舞うべきかということも。
 
 でもね・・・・。
 恋をするとその判断が出来なくなっちゃうんだな、これが。

 あなたは、恋に落ちたことありますか?
 今、好きな子はいますか?

・では、目を閉じて想像してみよう

 『20才になったあなたに素敵な恋人が出来ました。
 素敵な恋人と何がしたいって思うかな?』

そりゃ、やっぱり。
みんな、ニヤけちゃうよね。




その後、グループディスカッションで意見交流。

『20歳なんだからSEXって書いていいんだってば!』
『大丈夫かなぁ。』
話し声があちこちから聞こえます。




その後、いくつかのグループが発表。
子供たちはとても積極的。

ところでさ、みんなABSTAINできるの?
もちろん『YES!』


『早期妊娠はダメ!』『学校が大事だもん!』

ごくたまに・・・『NO!』

そうかそうか。
じゃあ、結婚した後はどうすればいいの?

『定期的にVCTに行く!』『お互いのことをよく知る!』
『コンドーム使う!』『家族計画する。』

そうそう、みんなが答えられる当たり前のこと。


でもね、それが出来ていないのが今のケニアなんだよ。

では、これからワークショップでケニアの感染拡大の疑似体験をしてみよう。

・HIV感染拡大の疑似体験ワークショップ『水の交換』




最初たった3つのカップ(ケニアのHIV感染率7.4%に準ずる)にしか含まれてなかった薬品(HIVウイルス)が、クラス内で3人のパートナーとの水の交換(無防備な性行為)を繰り返すことにより、最終的に十数名にまで広がる(感染拡大)疑似体験。

交換後は全員が無色透明の水だけど、薬品を使って検査すると十数名が真っ赤な水に変わる。

体験といえど感染したショックを隠せない


赤くなった人、起立~!
一体、誰から感染したのだろう!?
いや待てよ、そもそも・・・
ボクのステイタスは最初、陰性だったのだろうか?
そう、これがケニアの社会で現実に起こっていること。
 

最初の3人のHIV陽性者が自分のステイタスを知っていれば、
または彼らのそれぞれのパートナーが予防行動をしていれば、
感染拡大を防ぐことは可能だったはず。


HIV/AIDSは決して人事ではない。

HIV/AIDSを含めて
あなたの人生を決めるのは
あなた自身の行動なのですよ。

・自分の人生プランを設計しよう

自分はどう生きたいか。何歳まで生きたいか。
結婚・妊娠だってMUSTじゃない。
担任の先生も興味津々
やりたいこといっぱいあるし!
そのため
晩婚型や30代後半の

高齢出産を計画する子が目立った。
なになに?
≪25歳。日本の美しい女性と結婚する。≫
君、チャレンジャーだね。
日本の女性はお金かかるらしいから、今からお金ためなきゃね。





どの学校でもみんな意気揚々と
自分の人生プランを発表してくれた。


・最後のまとめ


私たちはケニアの病院で働いています。
そして、毎日何人ものHIV陽性患者をみています。
患者の中には健康な人もいますが、ただ死を待つだけの人もいます。


 『さて、あなたは何歳まで生きたいですか?』




 世界で一番長い日本の平均寿命は86歳。
 ケニアの平均寿命は51歳。
 その原因は感染症。
 
 でも!日本もたった60年前は同じ環境だった。
 国民自身が立ち上がり、今の日本がある。
 大事なのは将来の展望をしっかりもつこと。
 そして、その目標に向かって正しい努力をすること。
 自分たちの力を信じて、状況を変えていくこと。


 ケニアだって変えられる。
 アメリカでも日本でも他のどの国でもなく、
 ケニアがケニアを変える。
 そして、次のケニアを作るのは、ここにいるみんなの世代。
 
最後に生徒たちにメッセージを送る。

心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

If your MINDSET  change, your BEHAVIOUR will change.
If your BEHAVIOUR change, your HABIT will change.
If your HABIT change, your PERSONALITY will change.
If your PERSONARITY change, your DESTINY will change.
If your DESTINY change, your LIFE will change.

そう、あなたの心が大事。
あなたの人生は全てあなた次第なんだから。


GOOD LUCK KENYA!!


・みんなで集合写真撮影をして終了


暑苦しいくらいに情熱を詰め込んだ1レッスン約80分。

(予約受付中!!)


2週間のキャラバンは無事終了したが、自分たちの新たなスタートを感じさせるものにもなった。

色んな学校を回ることで地域性や民族性、校風、教師陣などの生徒たちを取り巻く環境の違いが

子供たちの想像力や創造力の伸びを左右することも実感した。

学校という場所、子供たちの純粋さから溢れ出るパワーは巨大だ。

教育が人をつくる。

教育が国民性をつくる。


教育の可能性を大いに感じた。


生徒たちに授業を通して伝えたいこと、感じてほしいこと、気づいてほしいことは

日本もケニアも全く同じ。



多くの子供たちの笑顔、大きな夢に包まれた幸せなキャラバンだった。

さて、次はセカンダリー(高校)キャラバンに向けて、何を仕掛けるかな。

2011年7月17日日曜日

処女規範とコンドーム使用率。



ケニアの性教育はプライマリーからセカンダリー(日本の小学生から高校生)まで


一貫して『ABSTAIN:禁欲』を叩き込む。






どの学校の生徒たちも性教育&HIV予防教育といえば反射的に『ABSTAIN』と答える。


いつの場合もそれこそが正解であり、それ以上について考えることはない。






よって、


なぜ『ABSTAIN』しないといけないの?


『ABSTAIN』出来ない場合はどうするの?






となると、今までそれを考える機会を与えられてこなかった生徒たちは一気に戸惑う。


 


初性交年齢が低く、新規HIV感染率が再び増加しているケニアにおいて、


現実としていかに『ABSTAIN』することが難しいかを考える機会が教育現場にない。


大前提として結婚後に認められている性交なのだから、コンドームの使用法を学校で教えることは許可されない。






途中退学者がどの地域でもあふれているケニア。

その理由は様々だが、生理期間に学校に通えずそのまま退学後、妊娠、出産に繋がるケースも少なくない。


そして、生徒たちはそういった現実を知らないわけではなく、むしろよく知っている。






それに加え垣間見えてくる大人の世界は、浮気や不倫、虐待などの誤った性情報ばかり。






現実社会で活かせる正しい性行動につながる性教育が理想的なのだけど、






生徒たちのなかで『教室で叩き込まれる性』と『現実社会の性』は全く別のものとして存在している。














そんなことを実感した今回のキャラバンで、

日本国内で受けたエイズ補完研修で紹介されたある調査データを思い出した。






それは「処女規範の強さ」と「性交頻度」と「コンドーム使用率」についての関係性を調査したもので、非常に興味深いものだった。






簡単にいうと、処女規範が強い層ほど、性交頻度は少ないが、コンドーム使用率は低くなる。






解説すると、結婚前の性交は許されるべきものではないと考えるような処女規範が強い層ほど


性交に及んだ時点ですでに自主規範が崩れた(精神が不安定な)状態にあるため、


その先にあるコンドーム使用についても正常な判断が出来なくなる(どうでもよくなってしまう)という調査結果。






逆に性交自体には何のためらいもないような処女規範が弱い層ほど、


性交頻度は多いもののコンドーム使用率は高い傾向にある。






望まない妊娠やエイズを含む性感染症において、安全なのは後者。






補足として、「特定のパートナーとコンドームなしの性交をする」と


「不特定多数のパートナーとコンドームありの性交をする」を比べたときも、安全なのは後者である。














さて、ケニアの絶対的な『ABSTAIN』教育が招くその反動。






自分のこととして捉える機会を与えない性教育。






繰り返し叩き込まれる『ABSTAIN』教育が、


逆にコンドームを使用しない危険な性行動に拍車をかけていないといいのだけど・・。

2011年7月15日金曜日

都会っ子。

さて昨日、2週間ぶりに我が家に戻った。

先週から続くキャラバンも残り2日間。

念のためキャラバンで訪問する学校に前日ということで

『明日の朝の10時に行かせていただきます。』という確認の電話をした。

そしたら『あ~、明日も、あさっても、8年生の生徒は1日中試験だから無理だわ。』との答えが返ってきた。

???!

2週間前に先生に質問したときは『試験とはかぶらないから大丈夫だ。』と太鼓判を押されていたのに~~。

しかも念を押して2人の先生に聞いたのに~~。


と嘆いていても始まらないということで、学校に直行!

8年生(中学2年生)がダメなら7年生(中学1年生)でどうかと交渉したところ

『ノープロブレム!!』

『ノープロブレムなんか~い!!』と、驚くほどすんなりと受け入れてもらい何とか本日を迎えた。

終わるまで何が起こるかわからない。

それが、ここケニア。


さて、今回のキャラバンの中では唯一リフトバレー地方に位置するナイバシャでの授業。

『あなたは20歳です。大好きな恋人が出来たら何がしたいかな?』

との質問に、

『相手の性器に触れたい』
『毎日ディープキスがしたい』
『セックスがしたい』
『駆け落ちしたい』
『学校を退学したい』
『すぐに子供を作りたい』

と、女子グループが間髪入れず答えてくれた。

駆け落ちしたい旨を発表している女子

早熟というか、突き抜けとるがな。

中学1年生って、恋におぼれたい年頃でしたっけ?


妄想力抜群ですね。


彼女たちが描いた20歳には、一体何が起きたのか!?

何からの逃避?何への反抗?

膨らむ妄想への妄想・・・。

きっとドラマの見過ぎでしょうけども・・・。


しかし、今まで出なかった意見から地域による差が感じられたことは興味深かった。

そしてまた先生たちが見守る中で生徒自身が萎縮せずに思ったことを発表できる環境も新鮮に映った。

この環境は、この学校の先生たちの今までの積み重ねがあってのもの。



色んなやり取りの中で、少し都会の雰囲気を感じた今日の授業。

ナイロビの生徒だったら、何て答えるかな?

毎回授業はラジオ体操から!
体も心もストレッチして準備はバッチリ!
最近やっている唯一の運動・・・・。
教えた日本語などメモっている生徒。

2011年7月13日水曜日

JAPANはどこだ?

HIV/AIDS教育キャラバンで同期エイズ対策隊員のマル隊員の任地ケロカにお邪魔して2日目。

移動風景
標高の高いケロカは朝晩非常に冷え込み、

朝起きるのが少々つらい。


本日も2つの学校に行く。

朝からメンバーで円陣を組んで気合を入れる。


1レッスン90分、午前2クラス、午後1クラス。

移動は全て徒歩なのでこれも少々ハード。


移動は道具を持って坂道をひたすら歩く。


敷地内には牛がうろうろ。
私たちの授業に向けてホールに机を運び込む生徒たち。
本日の1校目は
6~8年生あわせての合同授業。
















教室の天井には蜂の巣が無数にある。

常に蜂が5~10匹飛んでいる。













生徒の前に立って

『私たちはどこの国から来たと思う?』

と聞くと、どの学校でも帰ってくる答えは100%

『チャイナ!!』


今日は待ち時間を利用して、世界地図を使って生徒たちと遊んでみた。

『JAPANがどこか知っている人いるかな?』

誰もいない・・・。

『10秒あげるから、JAPAN探しやってみたい人!』

『はいっ!!』


元気よく出てくるも、まぁ~~~みつかりませんな、金持ちの国『JAPAN』。

どうも、見当すらつかない様子。

ちが~~う!
本日最も惜しかった回答がこれ。
ん~、そこ韓国ですね?
 結局、生徒からの答えは出ないもののしっかりと位置を示して終了。

こんなものですJAPANって。


学校ではお昼もちゃっかりいただいて、おかわりまでして、

ちょっぴり疲れたけど


無事にケロカでのキャラバンを終え、最終地ナイバシャを残すのみ。



明日は移動日。

1年中変化の少ない、朝日をいっぱい浴びて
今日もいい一日でした。


2011年7月12日火曜日

初体験。

HIV/AIDS教育キャラバンで先週から訪問している地域はすべてニャンザ地方。

『ニャンザ地方のHIV感染率=14.7%』

ここはケニアでも最もHIV感染率の高い地域である。

もちろん教えている生徒の中にもHIV陽性の生徒は何人かいる。

13~15歳である彼らのHIV感染経路は母子感染。

全くめずらしいことではないし、誰が陽性かと特定するものでもない。


授業のなかでは細心の注意を払いながら、事実を伝えていく。


HIV陽性でも、陰性でも。

だれでも恋愛できる。だれでも結婚できる。



そして、妊娠や出産でさえも正しい治療を受けて、しっかり薬を飲むことで

胎児、新生児への感染を防ぐことは可能である。


その子の将来のために最も強調する部分でもあるが、

それは同時に

『母親が予防しなかったから自分はHIV陽性なんだ。』

『母親が早めに治療さえ受けていれば、
 僕はHIV陽性になんてならずにすんだのに。』

という認識にもつながるのだ。


HIV陽性の生徒に対面して行うHIV/AIDS授業。

日本では経験できない、初めてのこと。


楽しそうにグループワークで発言したり、皆の前で発表したりする生徒たちの中にもHIV陽性の子はいる。

その子の笑顔が全てを受け入れたゆえのものなのか、まだ何も気付かないだけのものなのか。


考えることが、いっぱい。

本日の青空教室は急斜面
















野放しのギャラリー約200人が取り囲む中で授業。




本日も予定外の青空教室、生徒たちは今日も元気いっぱいだった。