2011年4月13日水曜日

茶の町。

今週の月曜日には同期の企画するサッカーイベントがあるということで、ケリチョ男子更生院に行ってきた。
このケリチョはお茶の名産地であり、日本でいう静岡みたいなところ。
至るところにしっかり整備された茶畑があり、「住みたい町NO.1」にも輝く緑であふれた美しい町である。

サッカーはまったく出来ないが、この手のイベントには出来る限り参加することにしている。
同期の任地をこの目で見られるいい機会だし、スポーツイベントがもつ雰囲気がとても好きだから。
今回はフレンドマッチに2試合参加させてもらった。

目標は、とにかくケガをしないこと。それに尽きる。
今回も目標は達成された。


奈良公園の若草山のように傾斜がきついボッコボコのグランドだったが、青空の下、爽快だった。

更生院に入ってくる生徒のほとんどは英語を全く知らないため、スワヒリ語は必須となる。
なので、そこに派遣されている隊員は、国内訓練から既にスワヒリ語を習う。

それにしても、生徒の前でスワヒリ語をペラペラ話す同期隊員には今回もとても驚かされた。

このケリチョ更生院に収容されている日本の小学校1~4年生にあたる彼らはとても無邪気でかわいかった。
彼らのほとんどは盗難で更生院に入ってくるとのこと。
盗難がみつかり、捕まり、3年間の更生院暮らしが決定する。

色んな境地で、色んな選択肢の中で、彼らは今ここにいるのだ。

貧困とは、選択肢がないこと。
裕福とは、選択肢があること。

彼らが行った「盗む」の反対側には選択肢はあったのだろうか。
あるとしたらそれは、一体なんだったのだろうか。
「死」だったのかもしれない。

安心して住む場所と、食べる物さえあれば彼らは悪事に手を染めることはなかったのかもしれない。
更生院に行く度にそう感じる。

この日の彼らも充実した日々を過ごしているように見えた。

テキパキと生徒たちに指示を出す同期隊員



敵は子供達ではなく年齢。己と戦うアラサー軍団。


前半と後半の負荷が明らかに違う。緩やかな斜面。

歯ぐきも腫れることなく、いい一日でした。

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