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2010年7月21日水曜日

任地訪問2日目。

さて2日目、いよいよ職場に挨拶に行く。
9時から勤務先の病院へ初めて行った。
担当者は夕方にならないと帰らないということで、代わりのドクターが院内を案内してくれた。
ナイバシャでは一番大きな病院で、敷地はとても広い。
その中で私の働くことになるHIV包括的ケアセンターはとても小さい建物で、HIVの検査から診察、投薬、カウンセリングなどを行っている施設だ。

朝早くから多くの患者が待合室から溢れていた。
実際に目の当たりにする患者たちは重病ということもあって疲労感が漂い、
それに設備の悪さがリンクして劣悪な状況に映る。
ここに広がる芝生は景色を和やかにする日本の芝生とは違い、患者が順番を待つのに寝っ転がる第2待合室だ。
やはり今までの職場だったこれからの未来を担う生徒たちのいる学校現場とは全く違う。

陰と陽。
ここでの業務内容の説明に始まり、実際の診察や治療の場面にも立ち会うことができた。
10人に1人はHIV感染者であるというデータは、間違いではなさそうだ。
いやそれ以上かもしれない。

職場の人たちには自分のバックグラウンドを説明する機会も多く、
高校教師としての経験をどのようにこの職場で生かせるかということと、
この職場で新たに自分のできることを早くみつけることが課題だとつくづく実感した。


その後は町の中を案内してもらった。
銀行や郵便局など、ナイバシャの町はとてもこじんまりとしているが、
生活に必要なものが小さい範囲内で簡単に揃うので住みやすそうな町だった。
先輩隊員にも会うことができ、スーパーやマーケットにも連れて行ってもらった。
野菜と花の栽培が盛んなこの地域では、週に2回マーケットが開かれる。
そこは人でごった返し、多くの野菜が大量に並べられていて、今まで想像していたケニアの風景が広がっていた。
写真を撮りたかったのだが、カメラを出すのに躊躇する。ここでも日本人はとにかく目立つ。
もう少し慣れてきたら撮影してみたいと思う。

この2日間で町の主要部分を大抵見て回ることができた。
明日は8時半に集合と聞いてこの日は宿舎に戻った。
ナイバシャは観光スポットも多く、自然に囲まれたいい所である。
今回の任地訪問はまだ住居に入れないということでゲストリゾートハウスに宿泊。

1か月ぶりに、アフリカではあきらめていた「入浴」が出来た!
ぐっすり眠り、翌日に備えた。

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