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2010年8月18日水曜日

ケニアの朝。

日本のみんなが眠りについている頃、
私はケニアの午後を過ごしている。

日本の一日が動き出す朝の6時。

その時、

ケニアは一日が終了する夜12時。

遠く離れた日本とケニアの物理的な距離を、一番実感する瞬間。

私はいつも、耳をすます。





~朝のリレー~
                谷川俊太郎

カムチャッカの若者が
きりんの夢をみているとき
メキシコの娘は
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が
ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は
柱頭を染める朝陽にウィンクをする

この地球ではいつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受け止めた証拠なのだ

2 件のコメント:

  1. 谷川俊太郎さんには思い出がたくさんです。

    でも,やっぱり海外で生活していると,
    また違った感覚で読むことができました☆
    こんなに感じ方が違うんだなー ってちょっと不思議♪

    日記にこの詩をのせるGUTSもステキ♥

    今更やけどGUTSって・・いいあだ名だね!!ww

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  2. 小学校の時に大好きだったこの詩が
    最近よく頭をよぎります。
    自分の居場所を含めて、世界に知り合いがいると
    感じ方が違っておもしろいよねぇ。

    GUTSって英語では内臓の複数形らしい(笑)
    でも、大学のころから
    みんなに気軽に呼んでもらえて気に入っています。
    ガッツ!って
    自分に対して叱咤激励してもらってる気がするんよね!
    今更ながら、ありがとう!

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